ソニーグループは2025年8月7日に、2026年3月期の連結業績予想を上方修正したことを発表しました。営業利益は従来予想の1兆2800億円から1兆3300億円に、純利益は9300億円から9700億円に増加する見込みです。この修正は、米国の関税政策による影響を最初の予測より少なく見積もったことが理由です。ゲーム、エレクトロニクス、半導体の各事業ではそれぞれ200億~300億円の影響を受けると予想されており、税率の変更に関しては依然として不確実性があります。
また、2025年4~6月期の純利益は前年同期比で23.3%増の2590億円、売上高は2.2%増の2兆6216億円となり、いずれも過去最高を記録しました。
ソニーの業績は驚異的な成果を上げているものの、米国の関税政策という外部の不安要素に常に影響を受ける状況は、依然として企業の安定性を脅かしている。特に、税率の変更に対応するための不確実性を軽減するには、より明確で一貫した長期戦略が求められる。現在の対応では、短期的な利益を維持することはできても、次のステップとしてより予測可能な制度設計を進める必要がある。例えば、政府との対話を強化し、影響を最小化するための対策を講じることや、事業構造の多角化を進めてリスク分散を図るべきだ。ソニーのようなグローバル企業にとって、今後は外部環境の変動に備えた強靭な基盤を築くことが鍵となるだろう。
ネットからのコメント
1、相変わらずゲームを始めエンターテイメント事業の収益が凄いですね。ゲームは収入や利益が増えているのはもちろんのこと、PlayStationのアクティブユーザー数が月間1.23億とのことでまた前年同期比で上回っています。決算で発表されるたび前年同期を更新し続けているので、お金を落としてくれるユーザーがどんどん増えているということですね。
2、ソニーはやっぱり「総合エンタメ帝国」って感じですね。ゲーム・音楽・映画の三本柱が安定して収益出してるのは強すぎる。中でもPSの好調ぶりが際立ってて、月間アクティブユーザー1.2億超えはもはや“社会インフラ”レベル。しかもDL比率が8割超えってことは、もはや店頭販売はサブ的存在。あとは為替と米関税リスクをどう乗り越えるかだけど、このCFOの冷静さ見る限り、まだまだ盤石だなという印象。
3、ダウンロード比率83%って凄いですね。ゲームソフト10本販売したら2本がパッケージソフトで8本がダウンロードソフトってことですからね。そりゃファミ通の週間ソフト売上販売(パッケージソフトのみ)なんて全然当てにならんわけですわ。
4、今回のソニーの決算は、薄利多売から脱却し、選択と集中型の高収益モデルにシフトしていることを如実に示していますね。ソニーの収益源を見れば、・ゲーム事業(PlayStation)・イメージセンサーを中心とした半導体・エレクトロニクスという柱が明確ですが、今回の好調はゲームと半導体の貢献が大きいとのことで、これは世界的なエンタメ需要とスマホ・AI向け需要にうまく乗った格好ですね。一方で、売上高は微増(2.2%)に留まっている点からは、売上は大して伸びてないのに、利益は大幅に増えているということなんでしょうが、今のソニーは、「売上が伸びなくても利益が伸びる体質」を確立しているという意味で、数を売らないと成り立たないビジネスモデル(=薄利多売)からの転換が功を奏していますね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/703cac3c68c0aa27318c6b46a44757b374fe3855,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]