福岡市早良区の市総合図書館で3月19日に発生した殺人未遂事件では、利用者3人が刃物によって負傷した。図書館は翌日、一時的に休館し、3月21日に再開。運営を委託されている職員と市職員、常駐の警備員を増員し、警備が強化された。国内有数の来館者数を誇る同館では、普段から約60台の防犯カメラや常勤の警備員が対応していたが、今回の事件はこれらの防犯対策を突破する形で発生した。事件後、他地域でも類似施設の防犯対策が議論されている。

この問題の本質は、公共施設での安全確保と利便性という二つの価値の衝突にある。図書館は「誰もが自由に利用できる場所」であることが本質であり、利便性を維持したまま十分な安全を確保する仕組みが必要である。しかし、現状の施設運営体制や警備水準は、こうした暴力的行為を防ぐには不十分で、制度上の課題が浮き彫りとなった。
具体的な解決策として、まず第一に、地域コミュニティと連携し今後のリスク情報を共有する「見守りネットワーク」の構築が重要です。第二に、敷地内の防犯カメラの性能向上や設置場所の最適化を行うべきです。第三に、施設職員に危機対応訓練を定期的に実施し、実際の事件発生時の対応能力を向上させる必要があります。これらの改善を進めることで、利用者の安全性を向上させると同時に、図書館の利便性という価値も維持できるはずです。
公共の安全を守る機能が不十分であれば、それは市民の信頼を損ね、公共施設本来の役割を果たせなくなります。この事件を契機に、図書館が今後も地域住民の学びと憩いの場として存続し、失われた信頼を取り戻すための行動が必要です。
ネットからのコメント
1、普段からよく図書館を利用するので、福岡の図書館での事件には驚きました。逮捕時に所持していた包丁1本は「自宅から持ってきた」と説明しているそうですが、図書館で荷物チェックまでは難しいでしょう。最初に館内で80代の来館者の男性が襲われ、続いて出入り口付近にいた来館者の女性(50)が切りつけられたようです。
女性が切りつけられた直後、70代の警備員の男性が駆けつけ、倒れ込みながら容疑者を取り押さえ、警察官が駆けつけ現行犯逮捕するまで、1人で身柄を確保し続けたといいます。このような勇敢な警備員がいなければ、もっと被害者が出ていたかもしれません。図書館は、「開かれた場所」ゆえに利用する人への信頼関係で成り立ってきましたが、このようなことが、「いつどこでも起こりうる」と言う認識を持たないといけないですね。
2、誰もが安心して利用できるはずの図書館でこうした事件が起きたことに強い衝撃を受けた。防犯カメラが60台あっても防ぎきれなかったという事実は、公共施設の防犯の難しさを物語っていると思う。福岡市図書館のような開かれた施設は、利便性と安全対策のバランスが非常に難しい。監視を強めれば安心感は増すかもしれないが、過度になれば利用しづらくなる。感情論だけでなく、専門家の知見も取り入れながら現実的な対策を検討してほしい。
3、図書館勤務経験があります。閉館間際の図書館は夜間のスタッフが少なく、限られた人数で閉館作業を行っています。
そんな中、広い図書館の館内で暴挙が発生していても気づけない場合がほとんどでしょう。防犯カメラはありましたが、防犯カメラに張り付いているだけの人員を配置されることもなかったので見る余裕はなかったです。民間委託業者に運営を任されている図書館も多いため、警備員が常駐されていたことはむしろ稀かと思います。
4、福岡市総合図書館は以前よく利用しましたが大変大きな図書館です。警備員が目に入っただけでも犯行を思いとどまると思いますが、数名の警備員では抑止効果は乏しい。予算の厳しい中金属探知機の設備投資や人員投資も難しいと思う。警備員の方は年配の方が多いから体力的に厳しいと思いますが見廻り回数を増やすしかないような気がします。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/363a2e49ad742ffa6a00396b2936ac454bb32486,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]