2026年7月1日から3日にかけて、漫画『はたらく細胞』の作者・清水茜氏が、連載時の医療監修体制や作画環境、編集者対応の不備、連載後のスピンオフ作品におけるクレジット表記問題などをSNSで指摘しました。清水氏は、連載中に環境改善を複数回要望していたものの適切に応えられなかったとされています。これに対し、講談社シリウス編集部は公式サイトで謝罪を公表し、管理体制の不備を認め改善を約束しました。一方、清水氏は現在の協議状況を冷静に見守りつつ、公表時の感謝と読者への謝罪を伝えています。

創作活動におけるサポート体制の未整備は、漫画業界全体が抱える深刻な問題です。本件では、『はたらく細胞』のような医学的要素が重要な作品において、適切な医療監修体制を整えず、さらに作画環境やクレジット管理を怠るという怠慢が露呈しました。
これは単に編集部個人の問題に留まらず、出版社が作家支援と透明性を疎かにしてきた姿勢を浮き彫りにしています。
根本的な改善には、まず医療監修や作画アシスタント手配のような制作環境を制度化することが求められます。次に、クレジット表記に関する明確で厳格な確認プロセスを導入すべきです。また、漫画家が安全かつ尊厳のある環境で作品制作に集中できるよう、心理的サポート担当者を配置することも重要です。
優れた作品は多くの人々の努力と熱意によって成り立ちます。その中で関与者の責務を無視することは、結果として読者の信頼をも裏切る行為です。講談社が今回の事態を真摯に受け止め、革新的な改革を実現することが、長期的にファンや作家の支持を守る唯一の道です。
ネットからのコメント
1、アニメ化やスピンオフなどで出版社側に莫大な利益をもたらしたであろう大ヒット作の裏で、原作者がこれほど過酷な環境に置かれ、クレジット表記という基本中の基本すら蔑ろにされていた事実に強い憤りを感じます。作家からの要望を複数回無視し、トラブルがX(旧Twitter)上で告発されて初めてこうして公式に謝罪文を出すという対応の遅さは、昨今の漫画業界を取り巻く契約や環境の問題から何も教訓を得ていないと言わざるを得ません。
「誠実な協議を継続している」とのことですが、口先だけの謝罪で終わらせず、清水先生が納得のいく具体的な清算と、再発防止のための業界全体の構造改革を進めてほしいです。
2、自浄作用無いよね。問題が起こったのは今じゃない。2014年からの出来事。>また、連載後の一部スピンオフ作品および映像化派生出版物のクレジット表記について、先生の事前の確認が適切に行われていないものがございました。って表現をゆるくしているけど、清水茜先生のXによれば、「スピンオフ作品で原作清水茜が、協力清水プロダクションに」「はたらく細胞図鑑では清水名義が完全削除」原作者の名義を完全に削除して作品を出しても、「先生の事前の確認が適切におこなわれていない」程度の認識とかどうかしている。
3、ただ担当編集・編集部の対応が悪かったという事ではなく、シリウス編集部が作者の精神的に追い込んでいって「はたらく細胞」という作品を作者から実質的に奪ってシリウス編集部(=講談社)のものにしようとしたのではないだろうか。作品がヒットした功績はシリウス編集部、スピンオフを乱発して利益のほとんどは講談社のものにして、面倒な考証の要請は無視して医学的誤りなどの批判は全部作者に負わせるという仕組みを意図的に作ったのでは。
4、出版社がこうも作家を舐めるのは、勿論それが慣習となってナチュラルに見下しているケースもあるだろうけど、編集者一人ひとりの負担が異常で、個々の作家のフォローが困難な事にも起因していると思う。性根を入れ替えてもらうだけじゃなく、出版社の労働環境の改善も必要だと思うよ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d79fabc8a2f4322bb78bdb375751c8fb6feda75d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]