2025年7月25日、カンボジアの国連大使はタイとの武力衝突について「即時停戦」を要請した。この衝突は、2日連続で死者を出す激しい戦闘に発展し、戦闘機、大砲、戦車が投入された。国連安保理は25日に緊急会合を開き、カンボジアは無条件で停戦を求め、平和的解決を呼びかけた。
カンボジア側では、ウドーミアンチェイ州で70歳男性が死亡し、5人が負傷。タイ側では、13万8千人以上が避難し、民間人14人、兵士1人が死亡、46人(うち15人が兵士)が負傷した。タイ政府は、戦闘が沈静化し、マレーシアの支援で対話を進める姿勢を示しているが、カンボジアの外交チャンネルへの反応は未だない。
現在、カンボジアとタイの間で繰り広げられている武力衝突は、単なる国境問題を超えた深刻な人道的危機を引き起こしている。数日間の戦闘によって、民間人や兵士を含む多数の死傷者が出ており、13万人以上の避難民が発生している。このような状況は、もはや国際社会が無視して良い問題ではない。根本的な問題は、双方の歴史的な対立と政治的無策にあると言わざるを得ない。
この問題を解決するためには、まず両国間の信頼醸成が必要だ。具体的には、第三国の仲介を受けた停戦協定と、両国の軍事的緊張を解消するための監視機構が欠かせない。さらに、戦闘が発生するたびに迅速に対応できる国際的な平和維持メカニズムの強化も重要である。国際社会は、単に停戦を呼びかけるだけでなく、実効性のある対話と平和の構築に向けて積極的に介入しなければならない。
最後に、紛争の背後にある不正義や社会的な矛盾を無視してはならない。どんなに戦闘が沈静化したとしても、根本的な問題が解決されなければ、同じ悲劇は繰り返されるだろう。
ネットからのコメント
1、24日未明、遠くでくぐもった砲声が響いた瞬間、辺りの空気が張り詰めました。仏塔の破損は生々しく、付近の村々には緊張感が漂っています。現地の住民たちは家財を背に、国道沿いを徒歩で移動。小さな子どもが泣き叫び、それを抱える母親の目は血走っていました。私たちの間でも緊急連絡網が回り、複数拠点が一時業務を停止。物流は完全に止まり、東南アジア全体への影響も避けられません。戦闘は25日午後から沈静化の兆しもありますが、現地に根を下ろす者としては、「また始まるのでは」という不安が拭えません。
平和を祈る声は現場に確かにあります。外交努力がどうか実を結びますように。
2、カンボジアの方からガンガンに攻撃しておいて、その言い草はないだろと思うんだが。カンボジアは勝てると、本気で思っていたのか? タイの人々もこの件は引かないだろう。ただ、本格的な戦争への発展を防ぐべきは確かなので、それなりに大きな国が間に入り、停戦した方がいいのは確かではあるね。
3、係争地には世界遺産のヒンドゥ教寺院跡があります。ここに立つとカンボジア平原が一望できる為、歴史的に周辺国の王朝が取り合いをしています。カンボジアが世界遺産申請をした時も、両国が自国領と主張して争ってます。暫定国境は寺院参道側がタイで本堂側がカンボジアです。どちらの国の主張も、いつの時代を根拠にするかで異なり、確定合意は国家の歴史否定になる為、永久に困難と思います。休戦合意と紛争域の国連等の第三者管理が適切と思います。少なくても中国の仲介はやめるべきです。過去に中国王朝の遠征軍が来たことあり、中国領にされてしまいます。尚、ヒンドゥ教寺院修復は日本も参加しています。
4、タイの首相はアメリカや中国からの仲介の申し出を断ったそうだね。Global Firepowerの世界軍事ランキングによると、タイは25位で、一方カンボジアは95位(タンザニアより低い)。支援国の状況にもよるが、本格的な戦争になったらカンボジアの勝ち目はないように思うだけど。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e82f54d1bf99b97ceb98acf88726e1273176a5e2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]