2016年7月26日、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人の利用者が殺害される事件が発生した。事件から9年後、俳優の奥山佳恵さんは、自身の次男・美良生(13)さん(ダウン症)の育児を通じて、事件が与えた影響とその後の思いを振り返った。事件当時、美良生さんは4歳で、ニュースを見た奥山さんは障害を持つ子どもを育てる親として強い衝撃を受けた。
事件後、奥山さんは美良生さんを連れて現場に献花に訪れ、障害を持つ人々が社会で自然に受け入れられることの重要性を痛感した。その後、美良生さんは支援級に進学したが、支援社会の整備に不安を抱いている。
津久井やまゆり園事件から9年が経過し、未だに障害者を巡る社会の本質的な変化は感じられない。この事件は、障害者に対する無理解と偏見を浮き彫りにした。特に、植松聖死刑囚のような考えが一部で支持されたことが示すように、社会全体の意識は未だに変わりきれていない。障害を持つ人々が「生きる価値がない」とされる現実は、個人の問題を超えて、制度と社会全体の欠陥を露呈している。 まず、教育環境の充実が必要だ。特別支援学級が十分に機能するための体制を整え、すべての子どもたちに対して適切な支援を提供すべきだ。
次に、就業機会の平等化を進めるべきであり、障害者が社会に貢献できる場を積極的に作ることが急務である。最後に、障害に対する偏見をなくすための教育を小中学校から実施し、社会全体の意識を変えていかなければならない。障害者が社会の一員として尊重される社会の実現こそが、次なるステップだ。
ネットからのコメント
1、子育て世代ですが、周りで圧倒的に聞くのが「障害のある子が普通学級にいると、授業がなかなか進まない。」というものです。奇声や立ち歩きなどで先生が付きっきりになる結果、授業が妨げられ、健常な子の学習が遅れます。先生の負担も凄いです。マイノリティーを支援し、多数派に我慢を強いるのは違うと思います。
2、仰りたいことは理解しましたが、重要な前提が抜けているので綺麗事の域を出ていない印象です。やまゆり園は自傷他害が激しく保護者や支援者が身の危険を感じることすらある強度行動障害の方を受け入れている、数ある施設の中でも特に職員の負担が大きい希少な施設です。文字通り社会で暮らすのが困難な特性を持つ方に対してどのようなアプローチが必要なのかまで踏み込んで欲しかったですね。
3、首都圏の住宅街だけど、大人のダウンさんよく見かけるよ。高齢者のダウンさんは確かに見かけないんだけど、いまは障害者雇用もあるし、母の職場にもいる。ダウン症といっても性格は色々…出来ることも色々…。一概に同じ環境がいいとも言えないけど、穏やかなタイプの子は小学校でもなじみやすいのかもですね。他の発達障害を併発したり、内部疾患もある場合はゆっくりみてもらえる支援級のがいいのかも。
4、分けてもらえて助かってる部分もあるけどね。みんなと同じことできないのに分けて貰えなかったら辛いのは本人。奥山さんの言いたいことが分からないわけではないけど、賛同も難しい時多いな。でも中学は支援級に行ったんだね。それだけでも良かったけど、ダウン症なら支援学校選んだ方が良かった気がするよ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ab54289f06555d30c0ab4ecbe083556329f99f4e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]