文部科学省が公表していた進学率などの統計が、特別支援学校の生徒数を含まない形で算出されていたことが判明しました。この誤りにより最大77年分の統計が修正されることになりました。問題は大学進学率のほか、短大や高校への進学率、就職率など12種類の統計に影響しており、特に2024年度の「大学・短大などへの現役進学率」(男性)では1.
7ポイント低い結果となりました。文科省は「不適切」な対応を認め、謝罪していますが、政策への影響は軽微としています。

今回の文部科学省による統計ミスは、国の教育政策の信頼性を揺るがす深刻な問題です。特別支援学校の生徒数を含めない進学率の算出は、教育の公平性を根本から損ないます。この問題の本質は、統計の管理・監督体制の欠陥にあり、それが長期間にわたり改善されなかったことです。まず、統計管理の透明性を高めるための独立した監査機関を設置するべきです。また、データ収集と処理の過程における品質管理を強化し、教育機関との情報共有を徹底的に行うことが求められます。さらに、特別支援学校を含む新しい統計の基準を設け、全ての生徒が平等に評価されるような体制の構築を早急に進める必要があります。教育政策は未来を創る基盤です。
小さなミスが大きな影響を及ぼすことを忘れず、再発防止に向けた真摯な取り組みを期待したいところです。
ネットからのコメント
1、そもそも大学進学率は現在のような5割超ではなく、3割程度が適正ではないと思う。本来、大学は高度な研究や学問を志す人のための場であり、誰もが進学する前提で数を増やすものではなかったはずだ。現状では、特に文系を中心に学問よりも学生生活を楽しむことが主目的となり、「遊ぶための場所」と化している大学も少なくない。就職のための通過点として4年間を消費するだけでは、本人にも社会にも大きな価値は生まれにくい。だからこそ、旧帝大など研究成果を社会に還元している大学は無償化し、国家として重点的に支援すべきだ。一方で、教育や研究の実態が乏しい大学については、補助金の打ち切りや課税、統廃合も検討すべきだろう。大学を一律に扱わず、役割に応じて整理する覚悟が必要だと思う。
2、大学に進学可能な高校卒業者の中での進学率という点では合ってると思うし、高卒の資格は得られないことは当然知った上で我が子を特別支援学校に入れてあげることを選択した親御さんは、我が子の理解も受容も十分進んでいるご家庭が多いと思う。
この報道で親御さんはやるせない気持ちにさせられるとは思うけど、無関係の外野が差別だどうだと騒ぎ立てることのほうが、当該関係者を傷つけることになると思うけどな。
3、ユーザー視点でのつまり学生とその家族、進路指導に携わる学校その他諸機関のための現状把握のための統計であると考えれば、特殊学校は含めない方がいい。そのためなのであればこの方が正しい。評価はこの統計の目的が何であるか、それに則しているかによるべきだ。
4、なんでもかんでも障害者と健常者を同じにすることが適切なのだろうか。おそらく状況は異なるわけだから、分けたデータも出して、それぞれの状況や課題を把握し、きめ細かい支援を検討していけば良いのではないだろうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f68e6cf020f6c44faefcec518492142641124cb6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]