ロシアからの訪日客数が今年11月までで前年と比べ倍増し、約18万6千人に達した。これは、過去最多の総数である。背景には、ウクライナ侵攻後にビザ取得を厳格化した欧州各国と比べ、日本ではビザ取得が容易であることが挙げられる。欧州では取得まで1カ月以上かかるケースもあるのに対し、日本のビザは最短4日間で取得可能である。さらに日本国内では、反ロシア感情が希薄である点も訪日を促している。
ロシア人側からは、EU諸国で感じる差別が日本では薄いとの声がある。加えて、円安とルーブル高の影響で、観光費用も割安に感じられていることが、訪日客増加の追い風となっている。

日本がロシアからの旅行者にとってアクセスしやすい観光地となっている状況は、一見歓迎すべきものですが、その背後に潜む問題を見逃すことはできません。ビザ取得の容易さと反ロシア感情の希薄さは、日本の観光業界にとってメリットであるものの、同時に国際社会の中でのスタンスが曖昧になりがちです。特にウクライナ侵攻後、欧州がビザ制度を厳格化した背景には、国際法と安全保障上の懸念があることを忘れるべきではありません。
まず、ビザ取得の容易さがもたらす治安リスクの再評価が必要です。次に、外交政策としての一貫性を保ちつつ、観光業界と連携し、責任ある誘致策を講じること。
そして、地域社会への影響を最小限にするために、訪日客受け入れ体制の強化を図ることが重要です。
日本の寛容さと多様性を背景にする魅力と責任を天秤にかけつつ、公平で安全な国際交流環境の構築が求められます。この機会に、国としての価値とポジションを再確認し、真の意味での国際協力を目指しましょう。
ネットからのコメント
1、スパイの問題もだが、最近では刑務所にいたものの恩赦を受けて戦地へ行き、そして復員した帰還兵がロシア国内で犯罪に手を染めているという現状があるようだ。つまりまともな更生ができていない者が戦場で残酷な体験を積んだ上で社会に野放しになっている可能性がある。従軍した報酬がどのくらい貰えるのかはわからないが、仮に日本に旅行に行く余裕があるほどの報酬が彼らに支払われているとすれば非常に凶悪な犯罪者が国内に入ってくることになってしまう。その辺のチェックはちゃんとしているのだろうか。
2、「大使館によると、ロシア人のビザ手数料は無料」本当に?これは驚いた。2022年以降、EU(欧州)では審査も非常に厳しくなっているうえに、申請量だって80ユーロくらい徴収しているはず。
アメリカも、185ドル(約28,000円)以上の申請料がかかるはず。まったく理解できない。
3、2020年にロシアへ観光に行きましたが、入国審査では日本人だと警戒され、別室で15分ほど取り調べを受けました。2023年に予定していた シベリア鉄道への旅行も戦争でキャンセルせざるを得ませんでした。こんな世界情勢で今なおロシア人観光客が簡単に日本へ無料で入国できてしまうのは不公平です。EUではロシア人観光客の審査も厳しくなり、€90(16000円ほど)の申請料が徴収されます。せめてこのぐらいの姿勢は見習うべきだと思います。
4、ロシア政府は日本を敵国扱いしているのに日本政府は訪日ロシア人を普通に受け入れているんだろう。何らかの制裁措置を行なっても良いとは思うがね。そこが甘い所で「来る者拒まず去る者追わず」では日本という国は舐められるばかりなのだよ。入国拒否は行き過ぎだがロシアからの入国審査、入国条件を厳しくするなり必要なんじゃないのですか
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3e50f4a2c18b6c6a6640aa5b6ff565f5f32ece69,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]