事件概要:2025年1月5日、福岡市博多区の自宅で、先天性の疾患「脊髄性筋萎縮症」を患い、自発呼吸ができない長女(当時7歳)に対し、母親(45歳)が人工呼吸器を取り外し、殺害したとして、母親は殺人罪で起訴されました。福岡地裁は懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の判決を言い渡し、検察側と被告側双方が控訴期限内に控訴しなかったため、この判決が確定しました。
判決は、心中を試みた母親が長女を巻き込んだ点を非難しつつも、長期にわたる介護の負担などを考慮し、法定刑の下限より軽い処分を示しました。
コメント:母親の行為が深刻な社会的問題を浮き彫りにしています。長年の介護に苦しんだ末に、心中を図る形で最愛の子供を巻き込むという悲劇的な結果を招いてしまいました。だが、この事件が示す問題の本質は、単なる個々の悲劇にとどまらず、介護制度や支援体制の不備にあります。精神的、肉体的な負担を強いられた母親がどれほど追い詰められていたかを考えると、支援不足が引き起こす問題の深刻さを感じます。
このような悲劇を防ぐためには、まず介護者への精神的支援と、長期的な介護負担を軽減するための包括的な政策が必要です。たとえば、もっと手厚い介護サポートを提供すること、介護者が心のケアを受けるための支援制度の充実、そして、緊急時に頼れる社会的な支援体制を構築することが求められます。
行政や社会全体が、こうした負担を背負っている人々に目を向けるべきです。
ネットからのコメント
1、呼吸器を取り外して、生まれて初めて娘さん自身だけを抱きしめることができたそうです。切なすぎる…。お母さんの愛情をたくさん受けた幸せな人生、最後だったと思いたい。ここまで追い込んだ、夫、義家族、実父は、今なにを思っているんでしょうか。
2、先天性の重い疾患を持って生まれた我が子生まれた段階で延命治療の有無を判断するのは苦渋の選択、その後親自らの延命で生命維持しなければならない責任。途中で辞めたいとは言えず、辛いよなあ。こう言った場合、どのようにしたら親子共々救われるのだろうか。
3、医師はとりあえず生命は助けます。しかしその後の人生には責任は持ちません。こんな事件がある度に、医学の進歩は人類の幸せに寄与していると言えるのかと疑問に思います。
4、この事件は悲しいですよね。お母さんの気持ちは誰にも理解できない位にたいへんだったと思います。毎日の看護、身内や世間からの目、将来の展望、自身の責任感。何年も毎日看護して可愛い娘さんを思いの事と思います。
誰でもこの様な事になる可能性はありますよね。妥当なる判断だと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4123004ba078397de7f272e1095cc7c627944c8a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]