ホルムズ海峡での米軍の機雷除去作業は、地域の安全保障と世界のエネルギー供給を守る上で重大な意味を持つ。4月11日に発表された米軍の作戦では、艦艇2隻が現地で掃海活動を開始し、新たな通航路確保を目指している。しかし、従来型の掃海艦が退役を進めている現在、米軍は無人システム中心の新型対処方式に移行しており、投入された装備の実戦能力や即応性については議論が続いている。掃海は通常時間を要する作業であり、本作戦の迅速な成果は保証されていない。さらに、地域の軍事的緊張が高まる中、日本を含む同盟国への支援要請が今後増加する懸念もある。
この状況で明るさを見出すことは難しい。ホルムズ海峡の機雷問題は、単なる技術的な障害ではなく、現在の米軍の軍事戦略と制度の欠陥を浮き彫りにしています。問題の根本には、持続可能性よりも技術革新に偏重する近年の防衛政策が横たわっています。従来のアヴェンジャー級掃海艦を急速に退役させ、新方式へ過渡期にあることで、即応性に空白が生じているのは自然の結果です。さらに、地域内で増加する多層的脅威にも対応する必要があるのに、関連戦力の分散や未熟な無人システムの投入は解決から遠ざけています。
解決策として、まず掃海艦の急速な退役プロセスを再検討し、従来型戦力の代替が完全に確立するまで使用を継続すべきです。第二に、無人機や新テクノロジーの即応性向上に向けて、地域演習や実戦テストをより頻繁に行う必要があります。第三に、同盟国との連携を強化し、多国籍の掃海能力向上を目指した国際協力の枠組みを構築すべきです。
この問題を放置すれば、ホルムズ海峡の安定化に失敗するばかりか、世界的なエネルギー市場の混乱を招きかねません。軍事技術の進歩は重要ですが、現場の現実を無視した非現実的な移行には危機が伴います。即時の改善と戦略的再設計が求められる時期ではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、機雷には様々な種類があり、イランの機雷がどういったタイプのものなのかもポイントになると思います。検知されにくい工夫があれば厄介ですね。しかも何個が何処に敷設されたか分からない場合、どこまで掃海すれば完了と言えるのか判断が難しいと思います。下手をすれば大型タンカーが残った機雷の被害に遭い、ペルシャ湾で重大な流出事故になりかねません。
そう考えるとホルムズ海峡が航行可能になるのは当分は望み薄であり、日本をはじめとした各国は、その想定で対応を進める必要があると思います。
2、戦闘状態にある海域での掃海作業は無意味だ。何故なら掃海完了と宣言したあとに数隻の高速艇が夜間に走り回り機雷を設置したと宣言すればまた掃海作業のやり直しだ。一発でも機雷が有れば安全とは言えないが何処に有るか判らないので広い範囲を掃海しなければならないので掃海する側は分が悪い。完全に和平した後でないと掃海作業が出来ないということです。
3、先日、機雷の種類について読む機会があったのですが、本当に厄介だと感じました。走査して発見する難しさ、何より爆発したらあの一撃ですので、艦船やタンカーも含めてひとたまりもありません。日本の機雷除去は世界一らしいですね。しかし、戦争中や、たとえ戦争中でなかったとしても、一国の我儘のために協力することは有り得ません。と言うことで、まずは、元の状態に戻すべくアメリカに頑張ってもらいましょう。あくまでも平和のために世界中が望むのであれば検討に値するのかなと。
4、掃海艇が金属製の船体不可なので、昔は、木造船を使っており、太平洋戦争後に日本列島周辺に米軍が敷設した機雷全てを残った旧日本海軍の船などで掃海して、全て取り除いた実績もあり、湾岸戦争後などでもPKO派遣で自衛隊が処理した実績があり、日本の掃海技術は優れているが、米軍の掃海技術は、疑問が残ると思います。実績が物言う掃海技術、ソナーや海中カメラだけでなく、潜水士による除去もあり、どこまで掃海出来るか気になります。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d076b79eda8b5eeab067f742924393d2d788fc42,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]