日本では、黒字決算にも関わらず人員整理を実施する「黒字リストラ」が増加しています。パナソニックや三菱電機など大企業が2025年度に数万人の希望退職を募集し、特に50代以上の中高年社員が対象となっています。その背景には、経営の若返りや年齢構成の適正化、新技術導入による産業構造の変化などが挙げられます。34年間大手企業で勤務した岡田勝男さん(57・仮名)は、希望退職を選択しセカンドキャリアに挑むも、100社以上の応募が不採用に終わるなど現実の厳しさに直面しました。その後、会計事務所に再就職しリスキリングを進め、独立を目指しています。人生100年時代、企業も従業員も新時代に向けた俊敏な対応が問われています。

黒字でありながらリストラを断行する企業の姿勢には一石を投じざるを得ません。「年齢の適正化」「若返り」という美名の下、多くの中高年が安定を失い、厳しい転職市場に追いやられる。この現状を「仕方がない」で済ませるべきではありません。
問題の本質は、年功序列や終身雇用の制度に依存してきた経営側にも責任があるという点です。一方で、新技術への対応や生産性向上に必要なリスキリングを従業員へ適切に促さなかった企業側の怠慢が、採用の不均衡を招いています。また、中高年の再就職支援が限定的である現状も深刻です。これは単なる「労働市場構造」の問題ではなく、社会全体で蓄積したスキルや知識の浪費ともいえます。
解決策として、まずは1)企業がリスキリング機会を在職中から提供すること、2)政府と連携した包括的な中高年の転職支援プログラムを構築すること、3)定年後のキャリア設計を前提とした終身雇用制度の見直しが必要です。これらを怠れば、労働者だけでなく、経済全体の縮小を招きます。
「企業の若返り」という名の自己都合を優先し、中高年が積み上げてきた信頼とキャリアを切り捨てるべきではありません。
持続可能性を伴った経営判断こそが、真に未来を見据えた姿勢ではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、私は45歳、そこそこ大手の路線バスの運転士やってます。まあ人は足りませんわ。この前こういう類のニュースを会社の休憩室で見ていて「うちらは悪い事さえしなければ、定年まで置いてもらえるわな」ってある人が言ってました。定年まではあと20年、こういう方とは違って雇用の不安だけはとりあえずありません。出発の時間が近づいてきましたので、安全運転で行って来ますわ。
2、大企業に長く勤めた経歴は立派でも、組織の外に出た瞬間に「ただの中高年」になってしまうことを肝に銘じないとならない。問われるのは、「今、何ができるのか」。中高年が活きる場所は、人間関係の調整や職場の潤滑油のような役割にあるかもしれないが、大企業時代の収入の半分がいいところだろう。資格を持っておくのも良いが、会社の以外で自分を買ってくれる人脈や、自分が具体的に提供できる価値を、現役のうちから意識しながら仕事をしていかないとならない時代なのだと思う。
3、このような年齢の人達は、何か秀でた能力や技術がないなら、現場仕事を探すほうが良いだろう。年を取っても深夜の清掃や警備員、倉庫の荷出しなど体を使う仕事なら、人手不足だからあると思う。ホワイトカラー目指しても、なかなか難しいと思う。
4、そもそも56〜57歳でプラス年収2年分の割り増しを貰っての退職なら、そこまでガツガツ働く必要も無いのではないかな?元の年収にもよるけど、大手なら割り増し分込みで3000〜4000万くらいの退職金にはなっていそうだし、手持ち資産も含めたらトータル5000万は軽く超えるくらいはなりそう。後は資産収入+軽く働くくらいで生活周りそうだけどね。もう、そこから先は第一線でゴリゴリ働くみたいな感じでは無くて、軽く稼ぎながらセミリタイアくらいの感覚でどうにかなるんじゃ無いのかね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0950cb44ee826da398db881c538adf62c9ec9a85,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]