政府の安全保障担当の幹部が「日本は核保有すべきだ」と発言したことを受けて、公明党の斉藤鉄夫代表はこの発言を「罷免に値する重大発言」と厳しく批判しました。この発言は総理官邸で、安全保障政策に関するアドバイスを行う際に「個人的見解」として表明されたものです。斉藤代表は、核不拡散体制の堅持と非核三原則が日本の安全保障の基盤であることを再確認し、被爆80年という節目の年にこうした発言が出たことに対する驚きと怒りを示しました。
また、政府が防衛3文書の見直しを進める中で、安全保障問題に対する姿勢の緩みが見られるのではないかと指摘しました。

この発言は、安全保障の基本方針を根底から覆しかねないものであり、現状への異常感を覚えざるを得ません。日本が核兵器を保有することは、核不拡散体制の信用を損ない、地域および国際社会での日本の立場を危うくします。制度の欠陥としては、安全保障政策を担う重要な立場にある人物が、国家の方針と異なる個人的見解を公言した背景にあります。まず、国の安全保障戦略の一貫性を保つため、政府内の方針共有と徹底を図るべきです。第二に、安全保障に携わる幹部に対する教育と研修を強化し、方針逸脱を未然に防ぎます。最後に、安全保障政策についての透明性を高め、国民の理解と支持を求める姿勢が必要です。核保有を正当化しようとする発言は、長年の核軍縮努力と相反します。
この発言を契機に、今後の政策が国際社会の平和と安定に資するものであることを強く意識して取り組む必要があります。
ネットからのコメント
1、日本は自由が保障された国で、どの立場の人間であろうと個人的な考え方を持つのも保証されている、、、核を持たずに安全保障を維持するのが理想ですが、日本は周りを核保有国で囲まれている。この情勢下で自国の安全保障をさらに強固なものにするために、アメリカの核の傘だけに頼っていては不安定だという意見も当然あるのだろうし、そういった意見も含め色々な意見をテーブル上に上げ議論し、日本の安全保障について議論することは決して悪いことではないと思います。
2、ウクライナが核保有していれば、間違いなくロシアによるウクライナ侵攻はなかった。逆にロシアが核保有をしていなかったら、NATOは躊躇なく軍事介入して、ロシアは早々に敗北していたはず。北朝鮮も核保有していなければ、今のような無法状態の継続は無理だろう。「核抑止力」が明確に存在する以上、「非核三原則」について議論すら封殺するという硬直した考え方は日本の安全保障上、とても危険だと思う。
発言者の「罷免」など論外で絶対処分はすべきではない。公明が与党内にいなくて心底良かったと思う。
3、原爆被害者の方々がこの世から核兵器を無くしたいと思うのは当たり前で当然ながら十分に理解できる。例えば銃による被害者が銃をこの世からなくしたいと思うのと規模や程度が違うとはいえ同じ気持ちだろう。ただ本音を言えばこういう活動に人生をかけておられる方々には非常に申し訳ないけど周りがみんな銃を持ってるのに自分だけ銃を持たずに自分や家族が狙われて撃たれるのは嫌だというのが正直なところ。とても難しい問題だけど議論はしてほしい。
4、非核三原則は半世紀以上前の首相による表明に過ぎない。もはや、国是でも何でもない。寧ろ、この原則が足枷となり、核抑止も視野に含めた他国と対等な安全保障政策に関する議論すら出来なかった。安全保障は宗教ではない。願えば、祈れば『平和』は叶うのか。只管信じて祈り続ければ『平和』が維持されるわけでは決してない。ほんの少しでも世界に目を向ければわかること。未来永劫変わらぬものなど何もない。
時代に合わせた安全保障政策を実施していき、この国の安寧と繁栄を守ることこそ国是だ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4994c941917113d936d7040faff8e272300f7cbd,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]