若林正恭の初小説『青天』(文藝春秋)は発売から2週間で累計発行部数28万部を記録し、大きな話題となった。『青天』は四半世紀前の東京の高校アメフト部を舞台に、主人公が強豪校に敗北した後の挫折と再生を描く青春小説。タイトルの「青天」は、アメフトで仰向けに倒されるという意味を持ち、敗者の視点から物語が紡がれている。本作は若林がこれまで一貫して扱ってきた劣等感や居場所のなさといったテーマを純度高く結実させたもので、こうした普遍的な物語性や、文芸市場における世代を超えた需要もヒットの背景にある。

若林の初小説『青天』は、現代の文芸市場や読者ニーズに見事に応えた意欲的な作品です。特筆すべきは、この物語が一貫して「敗者」の側から描かれている点であり、一般的な青春小説やスポーツ小説がしばしば強者や成功者を中心に扱う構造を転換しています。
人間の弱さをそのまま言葉に乗せる作風は、過剰な美化を排し、そのみっともなさに共感を呼んでいます。敗北にも意味がある、とするこの小説は、単なる娯楽に留まらない深いメッセージを読者に与えます。読者に真実の一端を感じさせる作品の力を讃えるとともに、こうした視点の多様化が他分野の創作にも広がることを期待します。
ネットからのコメント
1、読了しました。若林氏の書籍はこれまでエッセイがメインでしたけど、キューバへの旅行であったりその節々に社会に対する疑問であったりが多くちりばめられていた。文体はやっぱり口語的な感じでエッセイ感は残ってるけど、主題にしてるアメフトよりも「人間の内面」を描いてる事が多くてストレス無く読めた。芸能人の小説作品で言えば又吉氏や加藤シゲアキ氏の著書も拝読しましたが、芸能人という事を抜きにしてもかなり読める作品なので読まず嫌いになるのはもったいないかなとも思う。若林氏も言葉を武器にする人と言う意味では今後も著書が出たら読みたいと思う。
2、なかなか本が売れないこの時代に28万部!凄いですよね。
私は年間を通して結構新刊を購入するので、明日は時間があるから本屋さんに行って買ってみようかな。読んでみないことには分からないし、何も言えないからね。彼のエッセイ本も拝読していたから、楽しみにはしています。初小説の存在は恥ずかしながら、この記事で知りましたが。
3、若林くんは作ってない人間やから素朴な心の持ち主だし、だから物事を捉える視点が素直に色々な面からチェイスできるのも彼だからこその強みかな。IPPON出たときも普通に面白いしね!
4、若林の当時を知る人と話したことがある。聞いた話だけどその印象は、本人が描くご自身と非常に近いようだった。等身大の自分を理解しているのが若林の頭の良さで、しかもそれをつつみ隠さず表現できる強さがある。普通の人っていうのが一番、多くの人とおんなじ感覚を持った存在。目立たない人が隠し持つ強い感覚をあなどってはならないと教える代表者へと変貌していくのをみるのが楽しい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7076e3a858ddb66240072e811769ac09b9bd3ad7,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]