神戸大学の築60年の学生会館にて、6月9日午後6時半ごろ天井が大規模に崩落しました。崩落面積は約100平方メートルに及び、内部の鉄骨がむき出しとなるほどの悲惨な状況でした。幸運なことに、台風の影響で期末試験が延期となり、その日はクラブ活動や学生の滞在がありませんでした。これにより人的被害は回避されましたが、機材への損害や学生への経済的負担が深刻化しています。崩落の主因は漏水による鉄骨やボルトの錆であり、過去の雨漏りが予兆であった可能性が指摘されています。大学側は原因調査中とし、財政難により修繕が遅れている現状を説明。国立大学法人化以降の予算減少が背景にあるとされています。

今回の崩壊事故は、大学側と国立大学を取り巻く構造的課題を浮き彫りにしました。一部の国立大学が安全確保を怠るほど財政難に直面している現状は看過できません。
崩壊の原因とされる漏水は過去にも発生していたにもかかわらず、根本的な改修が行われなかったことは重大な判断ミスと言えます。学生を日常的に利用する施設が、このような状態で放置されるのは到底容認できません。

問題の核心は明確です。国立大学法人化以降、政府の運営費交付金が減額され続け、大学側は必要不可欠な修繕や施設整備すら十分に実施できないほど財政を圧迫されています。この構造的な問題が未然に防ぐべき事故を招いたと言えるでしょう。

解決策として、まず政府は国立大学への運営交付金を見直し、減額された約40億円を早急に復元する必要があります。また、大学側は施設の老朽化に対する緊急点検を実施し、学生や職員を危険にさらさないための優先順位を明確化すべきです。
さらに、中長期的には鉄骨や排水の定期的なメンテナンスを義務化し、安全基準を強化する方策が求められます。

安全は、知識を追求する場の基盤であり、学術研究を主導する国立大学がそれを怠るならば、その存在意義に疑問さえ生じます。未来を担う学生たちの安心と命を守るため、国も大学も真剣な覚悟を持って対応すべきです。




ネットからのコメント
1、過去にも金沢大学がトイレの改修費用が捻出できずクラファンをしたなどという話もあったかと思う。何でも高騰のこのご時世に20年前に比べて交付金を2割近くも減らしているのだから手が回らなくなるところも出てくるだろう。他方で子ども家庭庁の巨額予算に、高校は私立まで広く無償化では予算配分として本当に適切なのだろうか?いかに文科省が高等教育を軽んじているかが分かろうというものだ。
2、子供がこの大学に入るために寝ることも惜しまず勉強して、予算がないと保護者会で聞いたときはショックでした。で、建築学科があるのに屋根が崩落するのかと。中高も国立でしたが、予算なく校舎はボロボロ、夏はエアコンの温度規制で酷暑。それでもSSHで成果をあげ、実験校として地域にも貢献してきました。先生のための授業参観だって、休みの日に生徒は駆り出されます。
校風や教育環境(設備ではなく)は最高だと思っていました。国は国で人材育成することを考えてほしいです。
3、神戸大学は関西圏のみならず、日本の国立大学の中でトップ10に確実に入っています。大手予備校の河合塾をはじめ、多くの予備校では、トップ10の国立大学を列挙する際に、必ず神戸大学は入ってきます。関東で言うところの筑波大学や横浜国立大学などの難関大学よりも、レベルが高い大学と言われています。もちろん研究内容によっては筑波の方が上とかは当然ありますがね。一方、神戸大学は、旧帝大の北海道大や九州大学よりもレベルの高い学部学科も存在することも事実です。このような難関国立大で、財政難による悲惨な事故は、今後他大学でも出てくる恐れがあります。例えば横浜国立大学なんて、建物によってはボロですよ。
4、子どもがこちらを部活で毎日のように利用しており、本当に誰も巻き込まれなかったのが奇跡だと思いゾッとしました。大事故にも関わらず、直後には関西の一部でしか報道されず(それも学生が巻き込まれず、大したことはないという短いニュースだったと聞きました)、親にさえ未だ大学から直接連絡はありません。
大学なら安全とここにある楽器庫に高価な個人楽器をいれていた学生もいたと聞きました。おそらく6階や屋根裏にあった楽器などは損傷を免れなかったと思われます。いろんな意味で学生たちは完全に被害者です。今まだ建物にある無事な機材や楽器の救出を大至急行っていただき、また損傷した機材・楽器などの補償について大学に早急に考えていただきたいです。他の国立大学でこのような大惨事が起こらないよう、国にも動いて欲しいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0f6cdaa5ee522bdd5ac7ad5fd617d083919fd5e1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]