生成AIによる声や肖像の無断利用をめぐり、法務省の検討会(座長=田村善之・東大院教授)は27日、民事責任を整理した報告書案を大筋了承した。4月から専門家が議論し、8月上旬公表予定。声についても人格権やパブリシティー権の保護対象と明記し、無断生成・収益化への歯止めを示した。

生成AIの発展を理由に、他人の声や個性を自由にコピーして利益化する行為が放置されてきた状況は異常だった。声は単なる音声データではなく、長年の努力や人格が積み重なった「本人の一部」であり、それを無断利用される被害を技術革新の名の下で軽視してはならない。今回の整理は前進だが、現状では被害発生後の救済に偏り、予防策としては十分とは言えない。今後は、生成AI事業者に学習データや利用履歴の透明化を義務づけること、権利者が簡単に削除申請や補償請求できる仕組みを整えること、悪質な商用利用には迅速な制裁を科す制度を作ることが必要だ。
便利さだけを追求し、人の尊厳を置き去りにする社会は持続しない。技術の進歩とは、誰かの権利を踏みにじることではなく、創造した人が正当に守られる未来を築くことである。
ネットからのコメント
1、声の権利は守られるべきです。声も名前や容姿と同様に、個人の人格の象徴です。それを無許可で利用するのであれば、法で一定の歯止めを設けるべきだと思います。しかし一方で、AIが生成した音声が有名な声優さんに近い声になってしまうことは十分に想定されます。それが故意によるものなのか、それとも偶然似てしまったものなのか、法的にどのように線引きをするのかが今後問われると思います。声の権利は、必ず守られるべきです。その上で、AIの発展も不当に妨げないよう、具体的にどのような法整備が望ましいのか、今後さらに議論を深めていく必要があると思います。
2、この記事は声優の方々の視点から、仕事に係る権利として取り上げられています。これも大切ですが、それより政治家のフェイク動画や音声で、とんでもないことを流されると戦争などの大事になりかねません。
さらに実際に発言してもAIのせいだと主張してなかったことにすれば、世界中の混乱が止まらなくなります。そうした面も考える必要があると思います。
3、YouTube動画などを訓練データとして世界中でAIモデルの訓練に使われて数年も経ってるから、もう今更何の抑止もできないだろう法律面での訴訟はできるが、どこまで似てる似てないの微妙な判断はつきまとうし、実際に訓練に使われたか外部から検証なんてできない
4、声の権利を保護する方向性には賛成です。ただ、それとは別に、権利を侵害しない形で学習・生成されたAI音声が普及し、コストや速度の面で声優の仕事を置き換えていく流れは止められないでしょう。権利保護は必要ですが、それだけでAIによる代替の流れまで止めることは難しいと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b97981eb2d0f95f5b7757482ad03f30aa8c9882e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]