フランス、ドイツ、イギリスの外務省は、中国が台湾周辺で開始した軍事演習に対して懸念を表明した。フランス外務省は台湾海峡の平和と安定維持への重要性を強調し、武力による現状の一方的な変更に反対する立場を示した。ドイツも台湾海峡の安定が国際安全保障に重要であるとし、現状変更は平和的かつ相互の合意によるべきだと主張。イギリスは、軍事演習が両岸の緊張を高めるリスクを持ち、建設的な対話を通じた平和解決を促した。

中国は「正義の使命2025」と称した演習を実施し、台湾の安全保障当局は30日の実弾射撃訓練が2022年と同様のミサイル発射を伴うか注視している。

この問題は、地域及び国際社会全体に重大な影響を与える可能性を秘めている。中国の軍事演習は、武力を用いて一方的に現状を変更しようとするものであり、地域の緊張を不必要に高めている。このような行動は、国際社会が共有する平和の価値と対立するものであり、強く非難されるべきだ。まず、国際的な対話の強化が必要である。外交努力を通じて、関係国間での信頼を構築し、平和的な解決策を探るべきである。次に、地域安全保障の枠組みを強化し、非軍事的手段での紛争解決を優先することが求められる。最後に、国際法に基づき、台湾海峡の平和維持のための具体的な措置を講じることが不可欠である。

国際社会が一致団結し、強権に屈することなく、真の平和と安定を成し遂げるための道を模索するべきだ。

ネットからのコメント

1、フランスとドイツとが、中国の台湾周辺における軍事演習に「一方的な現状変更に反対」と懸念を表明したのは当然のことです。核を保有するだけでなく、世界の平和を維持する立場の常任理事国が非核保有国に対して軍事的な挑発を行うなど、国際社会は決して容認することも正当化することもありません。また、仏独というNATOの中核国が中国を批判するのは、一方的にウクライナへ侵攻したロシアと同レベルの危険性を認識したからではないでしょうか。さらに、中国やロシアに共通するのは、「自分たちの主張や行為は正当化し、その結果に伴う責任については他人（他国）に転嫁する」という姿勢そのものではありませんか。いずれにしても、中国やロシアなどの専制国家の存在が国連安保理を機能不全に陥らせていることを自覚してもらう必要があると思います。台湾有事を未然に防止するという意味でも…

2、12月4日には、フランスのマクロン大統領と習近平会談。

その会談の前に中国はフランスに、この日中関係悪化に関して中国支持をするように働きかけていた。まぁ欧州は中国の味方ではない事がハッキリしている、経済面では協力だが軍事的には中国側にはならないでしょう。またNATOにしても昨年、日本支社も検討されていたくらいで今はパートナーになっている。文化面にしても浮世絵の北斎は、中世ヨーロッパ時代から愛され続け、フランスのブルターニュでは北斎館50周年記念をやっている。美術の国に相応しく、今でも大盛況。フランスで「HOKUSAI」は小さい子供から大人まで知れ渡る名前。ゴッホなどの著名人達の時代から愛される日本人。欧州と日本の文化交流には歴史もあり、簡単に中国などに崩せるものでない

3、仏独外務省が、中国による台湾周辺での軍事演習に懸念を表明し、武力や威圧、威嚇に​よる現状の一方‌的な変更に改めて反対したことは良かったと考えます。本来は米国務省が真っ先に表明すべきですが、トランプ大統領が4月訪中を控えているなどの理由でルビオ国務長官が弱気なのが不満です。トランプ大統領の「心配いらない。

中国は軍事侵攻しないと思う」との発言は、中国を暴走させるだけであってあまりにも無責任だと思います。今や、世界の大多数の民主主義国家にとって『台湾海峡の安定は国際安全保障と繁栄に極めて重要』というのが国際的共通認識だと考えます。この点について、高市首相が3月に訪米し日米首脳会談が実施できたら、ぜひトランプ大統領に確認していただきたいと思います。

4、中国の度重なる国際法違反に対し、世界がはっきりとNOを突きつけないといけない。ロシアも中国も外野が何を言おうが力任せに武力で現状変更を図るだろうが、それでもダメなものはダメなのだと言い続けなければならない。彼等のやったもの勝ちの論理を許せば彼等はどこまでも侵略し続ける。トランプは前からやっていることだからなどと言って見て見ぬふりをしているが、それは取りもなおさず彼等の振る舞いを容認することになる。アメリカが世界の警察であることを放棄しつつある今、新たな警察としての地位を中露が担おうとしているという記事を先日読んだが、一番の犯罪者が何を言っているのかと呆れた。

世界が黙っていればいるほど彼等はやりたい放題する。遠いところでのことと思っていても、気づけば自分の喉元にいつ迫って来るやも知れない。彼らの振る舞いを許せば先に待っているのは第三次世界大戦でしかない。