米国アラスカ州アンカレジで15日に行われた米露首脳会談は、ロシアのプーチン大統領にとって外交的勝利と見られています。共同記者会見でプーチン氏は、米露関係の悪化を認めつつ、ウクライナ問題の解決や関係修復の可能性を強調しましたが、具体的な合意内容は不明です。ロシアの国際的孤立が続く中、プーチン氏は約10年ぶりの訪米を実現し、トランプ大統領との関係改善をアピールしました。
トランプ氏は停戦に応じないプーチン氏に不満を示していましたが、会談後はプーチン氏の発言に満足し、制裁を回避する時間を得たプーチン氏は、戦闘停止などで大幅な譲歩を示すことなく、外交的なポイントを稼ぐことに成功しました。
この首脳会談の結果は、国際社会に多くの疑問と懸念を投げかけています。プーチン氏にとって「外交的勝利」とされる内容は、ウクライナ問題の進展を期待する者にとっては裏目に出ています。問題の本質として、国際社会が求める透明性と具体的な行動に欠けていることが指摘されます。首脳会談の成果としては、制裁を回避するプーチン氏の戦略と、トランプ氏が求める即時停戦の果実が見られません。解決策としてまず、国際的に明確な合意内容の公表と、その履行を監視・確認するための単独または多国籍の担当チームの設置が必要です。
次に、ウクライナとロシアの直接対話の促進を仲介役として米国が担うことで緊張緩和を図ることができます。最後に、ロシアの国際的な孤立を脱するための建設的な外交活動を促進すべきです。これらの対策は、現在の状況への対抗策となり、より平和で安全な未来を保証するための出発点となるでしょう。
ネットからのコメント
1、やはりトランプはプーチンの術中にはまり、たいした成果も出せなかったな。自身も最初から自信が無かったから、ウクライナ問題とは関係無い米露間の経済協力についてまで議題として用意していたくらいだからね。ウクライナ問題について具体的な成果を出せず、露に対しての制裁も課すことも出来なかったのでは何の為の会談だったんでしょうね。
2、どうもトランプの対応を見てると、プーチンに何か決定的な弱み?でも握られているのではないかとも取れる言動が多い。プーチンの手中にトランプは完全にのってしまっているといことがどうしてトランプはわからないのだろうか。
3、プーチンさんには国際刑事裁判所から戦争犯罪容疑で逮捕状が出ています。しかしトランプさんはそれを無視して歓迎しました。
この対応がもう、プーチンさんの勝利です。なおここ数年でプーチンさんに一番都合が悪かったのは、トランプさんが大統領戦で負けること、でした。トランプさんが二度目の大統領になった時点で乾杯していたでしょうね。
4、プーチン大統領は15日、外国企業のサハリン1(油田開発事業)の権益を回復する大統領令に署名したとロイターが報じています。ロシアへの制裁を解除する方向で、会談が進んだ可能性があります。ロシアが強くなれば、EUは軍事費を増やさざる得ません。EUの弱体化がトランプの狙いなのか?分かりませんが、世界情勢が大きな舵を切ったように思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4a9ebf92e7985c412ad74ba5bcbf34d9f25ae7f4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]