動物福祉(アニマルウェルフェア)が広がり、動物園や水族館で展示や企画の見直しが進んでいる。横浜市のズーラシアでは、動物の健康に配慮し、猛暑に適さない触れ合い体験を中止。同市の野毛山動物園に一部動物を移し、条件を整えた環境で体験を継続している。また、福岡市の水族館では、生き物が粗雑に扱われ、衰弱するタッチプールを閉鎖。これらの背景には、2015年に世界動物園水族館協会が策定した「動物福祉戦略」があり、「福祉優先」が観光施設の社会的信用を左右する要因となっている。一部施設では関連取り組みをPRし、来園者に理解を促す動きも活発化している。

動物福祉への取り組みは、動物施設の未来を考える上で避けて通れない課題だ。猛暑や粗雑な扱いという環境要因が多くの問題を引き起こしているが、それを放置してきた過去のツケがいま改めて可視化されている。
動物園本来の使命は来園者を楽しませることではなく、命の理解や共感を育む教育的機能を果たすことにあるはずだ。
まずは、予算不足を解消するための資金調達手段を再考すべきである。例えば、クラウドファンディングやCSR活動との連携を活用して、寄付を募る仕組みを整えることが可能だ。また、現場での設備改善だけでなく、環境改善の重要性を啓発する展示や教育プログラムを充実させ、来園者に動物福祉の価値を深く理解してもらうべきだ。さらに、国や自治体からの補助金を確保する交渉を強化し、公共の責任として福祉の向上を訴えることも有効だろう。
動物園や水族館は、私たちが地球の他の生き物と関係を結ぶ最前線だ。そこに倫理や責任感を欠いた運営が蔓延していては、未来の世代に信頼できる自然との接点を提供する場所は存在し得ないだろう。この取り組みを一過性のものではなく、真の文化として根付かせることこそが、私たち人間の進化の証となるのではないだろうか。
ネットからのコメント
1、最近の触れ合い中止や展示の見直しは、動物たちの健康やストレスを考えると、自然な流れなのかなと思います。
人気よりも命を優先する判断は大事だと思いますし、触れ合い体験が見直されるのは淋しくもありますが、動物たちのことを考えれば仕方がないのかなと思います。動物人気の裏で、負担がかかっていた現実を知ると考えさせられます。ただかわいいだけでなく、動物たちの暮らしにも想像を巡らせて見て回る時代になってきたのかなと思います。
2、見ていて乱暴に扱う子供をよく見かけます。それを親は注意しない笑いながら見ているだけ、写真撮ったら動画撮影しているだけで、あまりに酷いから注意したら、変な奴みたいな顔されてまるで被害者ヅラする始末、こう言う流れはいいと思います。継続するならちゃんと大切に触れ合う事を見守る必要があると思います。
3、動物に負担がかかるような話なら、どんどん無くしていいと思う。人間なんて、可愛いね、すごいね、大きいねと見て写真や動画を撮れば終わるけど、動物は本来いるはずの群れや生息地から離されて(なんならそれさえ知らずに動物園で生まれて)、狭い敷地をひたすら行き来するだけの一生にさせてしまうのはどうしても可哀想に思えてしまう。
4、子供のころ保育園に移動動物園なんかが来てロバやらウサギやら羊なんかに触れ合うことが出来たが、そういうのも無くなりましたね。都内の小学校では動物を飼っているところも少なくなってますし、子供たちが動物に触れる機会は昔に比べると少ないなと思いますね。しかし動物の命あってのふれあい体験だと思うので、動物の健康優先は当然だと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ba69531073e417b24a755fb24f4031e3877b8b5c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]