事件概要:今春卒業する高校生の求人倍率は過去最高の4.12倍となり、就職市場が「売り手市場」と化している。少子化や大学進学率の上昇により就職希望者は減少しているが、現場密着型の仕事がAIに代替されにくいとの理由で企業が積極的に採用を進めている。東京都港区で行われた就職イベントでは、参加した約480人の高校生に向け、66社が高待遇やスローガンで魅力をアピール。消防設備点検会社では月収30万円の初任給を約束するなど高卒者に焦点を当てた取り組みが注目を集めた。一方で、高卒者の1年以内離職率が16.6%に達しており、就職後のミスマッチや「1人1社制」の問題点が指摘されている。

コメント:高校生の就職市場が賑わいを見せる中で、制度的な課題や後発的なリスクが浮き彫りになっています。まず、「1人1社制」という旧態依然とした選考慣行が多くの都道府県で続いていることは問題です。
本来、複数の企業を比較検討する機会が制限されることで、学生の自己選択権を阻害する結果となり、就職後の早期離職に繋がっています。この制度は高度経済成長期に導入され、効率性が重視されてきましたが、時代の変化に追随できていない制度疲労が顕著です。
次に、人手不足を背景に過剰なアピールで学生を惹きつける企業側の姿勢にも慎重な見直しが必要です。初任給や待遇の高さを強調する一方で、実際の業務内容や成長の可能性についての説明が曖昧である場合、ミスマッチや労働環境の問題を引き起こす懸念があります。
改善策として、まず「1人1社制」の見直しを基礎から進め、生徒が複数企業に挑戦できる自由を保障することが重要です。加えて、学校や中小企業が連携し、就職後の継続的なフォローアップ体制を導入し、「社外同期」を積極的に支援すべきです。また、就職イベントの質を高め、企業に長期的な視点で採用体制を構築する指導を行うべきです。
制度疲労や短期的な魅力に囚われる社会は学生の未来を損ねる危険があります。今こそ、現代の若者の成長を真に支える制度改革と教育を大切にしなければならないと強く感じます。
ネットからのコメント
1、高卒でも全然良い仕事はある。高卒で有利な事もある。ただそこで一生働くなら良いと思うのだが、万が一合わず、離職して転職する時にやはり高卒と大卒の壁を感じる事になる。手に職あるような特殊な職種なら問題ないだろうが、普通の特に良い条件の人気企業は大卒もしくは高卒以上と書いてあっても高卒と大卒で同じ位の評価なら大卒が有利な事が多い。こんな初任給に騙されず納得した企業を選んで欲しいと思う。
2、高卒技能職で手に特殊技能を身に付けた方が、今後40年の社会人人生を見通すと確実に食べるのに困らないと思います。大学進学率60%ならんとする状況、今後大多数の特に私立文系大学卒の学生は、大卒としての価値を認められない時代が必ず来ます。AI進展以前から、事務の仕事は加速度的に無くなってます。私自身、文系学部卒ですが、ここ数年50代の、文系早慶出身者の管理職でも、早期退職でリストラされて行く姿を多数見てきました。大企業は私文出身の学生の評価は激落ちです。ましてや中卒レベルの能力しか無い、ボーダレス大学の学生を、高卒以下の価値しか、社会は認めません。
悪い事は言わないので、一刻も早く社会に出て、手に職となる技術を身に付けましょう。
3、「1人1社制」はデメリットばかりが語られますが、私はむしろ良い制度だと思います。お互いのマッチングさえうまくいけば、これほど学生と企業の双方にとって安心できる仕組みは他にありません。高校生を採用する会社は、人を一から育てる体力のある大企業が多い。だからこそ「来年もこの高校から採ろう」という信頼関係が生まれ、地元の安定した雇用につながっていくのだと思います。大学生だと就職が難しい会社に、高校生がどんどん入社していく構図はここから生じると言えます。大学生の就職は1人が何社にも応募できるため、学生も企業も膨大な労力を強いられます。その最たるものが内定辞退で、互いに疲弊するばかり。じっくり向き合う余裕などありません。結局、複数応募が当たり前の大学生就職こそ茨の道で、マッチングする時間もないままブラック企業に決まってしまう危険すらある。高校生の制度を、もっと評価してよいのではと感じます。
4、私は世間的には難関とされる大学を卒業しましたが、正直、大学って本当にそこまで誰もが行く必要があるのかなと思っています。
専門的に学びたいことがある人、大学でなければ学べない分野を目指している人にとって大学進学には大きな意味があると思います。ただ、特に目的もないまま、「とりあえず大学へ行くのが普通だから」という理由だけで進学する必要まであるのでしょうか。それ以上に疑問なのは、「高卒」というだけで、その人の能力や教養、人間性まで低いかのように見る風潮です。高校を卒業してすぐ社会に出て、自分で働き、責任を負いながら経験を積んできた人は、十分に立派だと思います。親に高い学費や生活費を負担してもらい、4年間を遊んで過ごした人が、「大卒」という肩書だけで、高卒で働いてきた人を上から見るのはおかしくないでしょうか。大卒だけが当然のように上に置かれ、高卒が下に見られる社会には違和感があります。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e28ca56187996fe682e25d0dd0ea94ba2831fbc9,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]