元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が10月18日、ABCテレビの番組「newsおかえり」に出演し、日中問題に関する自身の考えを述べました。橋下氏は台湾有事をめぐる高市早苗首相の発言を批判し、日本が現在の力関係を考えずに強硬な言葉や行動に出ることの危険性を指摘しました。日本には中国と対等に渡り合うための軍事力がなく、非核三原則の見直しや核共有、原子力潜水艦の導入などを考慮すべきだと主張しました。
また、国会議員が安全な立場で強硬発言をすることへの疑問を呈し、実際の自衛隊の現場の危険性を強調しました。橋下氏は、日中関係改善のために対話路線の重要性を説きながらも、その立ち位置が「中国寄り」との批判を受けることについても触れました。

橋下氏の発言は、日本の防衛政策の停滞を鋭く指摘するものであり、その異常さが浮き彫りになっています。日本は長らく平和を保ってきた一方で、現代の国際情勢に対応するための戦略的準備には欠けていると言わざるを得ません。橋下氏が指摘するように、非核三原則の見直し、核共有、原子力潜水艦の保有といった具体策は、現在の国防議論には避けて通れない課題です。加えて、政治家が安全な場所から勇ましい発言をする一方で、現場の自衛隊員が直面する危険に対しては無視できない責任があります。
国防という重責を担う者として、政治家は現実的な力関係を認識し、相応の準備を整えた上で発言すべきです。多くの人が彼の指摘を「中国寄り」と受け取るかもしれませんが、これは逆に、日本が具体的な対応策を欠いている現状を鋭くえぐる発言とも取れます。日中の対話路線を維持しつつも、現実的な国防力の強化を進めるべきです。
ネットからのコメント
1、橋下氏の言う「力もないのに勇ましい発言は危険」という指摘自体は現実論として理解できます。ただし、その結論が「だから耐えろ」「だから今は踏み込むな」に寄り過ぎている点には違和感があります。外交は、力の構築と発信、抑止と対話を同時並行で行うものです。「力を持つまでは何も言うな」という姿勢は、相手に行動の余地だけを与え、結果として現場(自衛隊)にリスクを押し付ける側面もあります。また、レーダー照射に対し「当て返せばいい」と言うのも、衝突時の責任を誰が負うのかという視点が欠けています。高市首相の答弁が踏み込み過ぎたかは検証が必要ですが、「口だけ番長」と切り捨てるほど単純な話ではありません。
必要なのは「黙ること」ではなく、発言の重みとその先の責任を引き受ける覚悟だと思います。
2、今回の自衛隊機へのレーダー照射を見ても分かるように、東アジアの平和や国際秩序を乱そうとしているのは中国です。経済的依存を人質に取りながら、私たちの領土や主権を脅かそうとしている相手にむやみに追従していい理由などありません。相手の不見識な行動にまで忖度していればその場しのぎにはなるでしょうが、さらなる譲歩を強迫されるだけです。仮に国家同士がそうなってしまったら、それは最早、友好ではなく臣従でしょう。橋本さんは日本政府を批判しても問題の根本の原因を作っている中国政府を非難できない時点で、親中コメンテーターとしてのポジショントークをしているようにしか見えません。
3、橋本さんも、最初に言っていた発言から、段段ニュアンスが変わってきている。所詮市長程度で国政に携わっていない。国防や外交はど素人だよね。経済は多少的を得ているところもあるけど、だいたいにおいて、可 ギリギリセーフか?単位が取れるか取れないかのギリギリだね。
4、日本がちゃんと力を持ってたら、勇ましいこと言うなら言いましょう。高市首相は、何も勇ましい事を言った訳ではない。当たり前の事をハッキリと言ったまでの事である。それに対して、日本の軍事力が弱いのを良い事に、中国が色々な嫌がらせを行っているものである。今回の高市発言は、いくら民間交流を盛んにしても、体制の違う国、すなわち共産党主義国家、中国とは絶対に分かり合えない事がハッキリ分かった事に大きな意義がある。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d0796cfbc9cd7eb6744fa61c92f948cf2eb9df22,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]