摂南大学が志願者を前年比238%増やした背景には、受験料割引制度の導入が挙げられます。今年の志願者数は2万3975人に達し、2025年の1万15人と比較すると倍以上の増加です。同大学では共通テスト利用入試や一般選抜・公募制推薦入試において複数出願者への割引を実施し、最大合計1万円~3万5000円の減額を提供しました。この戦略は短期的には受験料収入を減少させますが、志願者増加による優秀な学生獲得と偏差値上昇という長期的なメリットを見込んだ施策です。また、明海大学や北海道武蔵女子大学も奨励策を取り入れ、学生獲得競争が激化しています。
私立大学間で学生獲得競争が激化し、その中で「受験料割引」などの施策が活用される状況は、明確な戦略の不均衡を示しています。摂南大学は志願者数の大幅増加を成し遂げましたが、これは受験料を割引するという「価格競争」に頼った方法です。この現象は、教育の価値が「金銭的負担の軽減」によって評価されている可能性を示唆します。教育とは単なる価格ではなく、その質が問われるべきです。
制度に頼りすぎると、本来の学問の意義が薄れ、短期的な収益優先が教育機関全体の不健全化につながる懸念があります。
こうした問題の解決には以下の方策が必要です。まず、政府や教育機関間で協力し均一な受験料規定を設けるべきです。次に、各大学は価格競争に頼らず、教育プログラムの質を向上させ、学生に「選ばれる理由」を提供することが求められます。最後に、長期的な視野で教育の本来の使命を再認識し、学問の場としての魅力の充実を推進すべきです。
教育が市場経済の論理に支配されるべきではありません。価値を競うことではなく、品質を磨く競争が本来の方向性であり、「損して得取れ」ではなく志に基づいた教育改革が必要なのです。
ネットからのコメント
1、そうでもしないと受験生が集まらない大学ってことです。少子化・全入時代を迎えて、こういうやり方をする大学は増えていくでしょう。「どの大学に進むかではなく、そこで何を学ぶかだ」などと言われますが、そもそも大学という高等教育・研究の場で学べるだけの最低限の学力があることが前提なのですけどね。
2、他の方も書いてますが受験料無料の大学出現するでしょうね今の受験生は知らないでしょうが昔は大学の出願書類って有料だったんですがいつの間にか無料でいくらも送ってくるようになって,さらに今はネット出願。受験料1000円とかならもう処理の手間考えると無料にしてどばっと受験者増やしてしまえってところでてきても不思議じゃない。もうあと2-3年したらでてくるんじゃないかなあ
3、大学にとって一番いいのは共通テストのみの入試だろうな。ダイタクとしては事務経費をかけるだけで受験料が入ってくる。ひょっとすると共通テストの成績は良かったけど他の入試では運が悪かった人が入学するかも知れない。 これから考えられるのは2つ以上の大学が同一の試験内容で入試を行い、複数の大学を同時に受験したことになる、という方式ではないかと思う。幾つもの大学に同時に合格して好きなところを選ぶことができるし、合格したところに入学する、ということもできる。大学としては、入試問題を作成して印刷して採点する経費が節約できる。
4、こんな割引セールの様な手法をとる大学は全て偏差値が40台以下の大学ばかりである。
大学というものはどういうものかを経験するにはふさわしい大学だとは思うが、大卒人材として社会に利するかといえばむしろ高卒の方が4歳若くて、自社内で育てられるメリットの方がはるかに大きいのではないだろうか。私はここまでしてFラン以下の大学を設立させるメリットは全く感じなく、むしろ職業訓練の意味合いの濃い専門学校の方が社会に利する点ではより有用だと思っている。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d58306c4ce12021fa0071fa791fa5201aecde911,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]