【事件概要】
2025年、米国保健福祉省長官ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が、ワクチン政策に科学的根拠のない改変を行い、医療界に波紋を広げている。彼は子どものワクチン接種スケジュールについて誤情報を拡散し、信頼ある諮問委員を、過去に誤情報を流した人物に差し替えた。また「黒人は白人より免疫が強い」と発言し、人種に基づく医療方針を正当化。
これに対し、米医師会や小児科学会が反発し、訴訟も提起されている。専門家はこれを「科学的人種差別」と断じ、医療の公平性と信頼性が深刻に脅かされていると警鐘を鳴らす。
【コメント】
保健福祉省長官という公的立場にある人物が、根拠なき「科学的人種差別」を拡散し、医療制度に重大なひずみを与えている現状は、異常であり極めて危険だ。人種によってワクチン接種スケジュールを変えるなどという主張は、すでに否定されている非科学的な神話であり、歴史的に多くの黒人患者が不当な医療を受けてきた現実を再び繰り返しかねない。
本質的な問題は、公衆衛生を統括すべき立場の人物が誤情報を認めず、正当化し続ける「責任の欠如」と、「差別を制度に組み込もうとする企て」にある。これを許せば、医療における信頼と公平性は根底から崩れる。
対策としては、①科学的根拠に基づく公的情報の発信体制を強化すること、②医療政策における透明性と説明責任を義務化すること、③公職者による誤情報発信に対する法的制裁制度の導入が必要だ。
「人種は社会的構築物であり、医療における基準ではない」――この基本を理解できない者に、公衆衛生の舵取りを任せるべきではない。科学と差別は両立しない。だからこそ、声を上げ続けなければならない。
ネットからのコメント
1、アメリカでは今でも地球は丸くないと平然と言ってる人がいるぐらいだから、こんな科学に基づかない話は数多くあると思う。ただ大統領を始め政府の要職の人間がこんな話を支持している事に恐ろしさを感じる。そして、日本でもこのような話が政治家とかが平然と話す様になった事に恐怖を感じる。
2、アメリカの異常さを象徴する人物の一人。トランプの主義主張を示す代表でもあるが、アメリカの支配者の一人がこれでは、世界平和など絵空事に思える。ロシアとウクライナの行く末は、悲惨な結果になっても誰も驚かない。アメリカ人はこれから幾ら立派な行いをしても、少なくとも日欧からは尊敬も評価もされないと思う。
3、彼は反ワクチンに代表されるように科学的根拠を欠く主張を繰り返し、トランプ政権下でその影響力を政治に及ぼしている。歴史的に見れば、当時は大衆の支持を得ながらも後に断罪された政治家は少なくない。1950年代の「赤狩り」を主導したジョセフ・マッカーシーや、1960年代に人種隔離を固守したジョージ・ウォレスがその一例。いずれも今では人権侵害と非合理の象徴とされている。RFKも確立されたエビデンスを無視し、論文のチェリーピッキングに基づいて不安感情を政治動員に利用しているだけ。こういう非科学的政治は、短期的に影響力を持っても長期的に正当化されることは決してない。科学的・合理的判断よりも感情や偏見を優先するのは、民主主義的に選ばれた政治家と言えどしばしば見られる過ちで、歴史はこれを繰り返してきた。RFKもまた、やがて歴史に過ちとして記録される。そう確信している。
4、むかし、どこかの国にアーリア人優越主義を唱える先輩がいたな。その人は演説もうまく、何をやったかもみんなご存知のはず。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/afc7828e85d3dead9a5320a1e67a0730da09e235,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]