今月11日以降、大阪府東大阪市内でシカの目撃が相次ぎ、これまでに計7件の目撃情報が市に寄せられています。市は、奈良公園から越境してきた可能性が高いと判断。最初の目撃は11日、東大阪市中石切町1丁目で、角を切られたオス2頭が確認されました。その後行方がわからなくなり、そのうちの1頭とみられるシカが目撃されています。奈良公園内のシカは昨年過去最多の1465頭を数え、若いオスが縄張り争いで群れを離れる事例が増加。現在、市では農作物に被害は出ていませんが、シカを刺激せず冷静に対応するよう市民に注意を呼びかけています。

今回のシカの越境目撃事例を一見すると珍しい出来事にも思えますが、その背景には野生動物の管理や生息環境の変化という深刻な問題が隠れています。
東大阪市にとってシカの目撃は初とのことですが、奈良公園内の頭数が急増し、競争により追い出されるオス個体が現れる事態は異常です。自然と人間社会の境界が曖昧になりつつある現状にこそ問題が潜んでいます。

この現象の本質は、生息地の過剰に集中した管理と、それに伴う動物の生態系バランスの崩壊です。背景には、観光資源として奈良公園のシカが保護される一方で、十分な総数管理や自然な分散が放置されてきたことがあるでしょう。こうした矛盾した管理体制が、外部地域への影響を引き起こしているのです。
解決策として、(1) 奈良公園内のシカの数を適切に制御するための計画的減少策(転地放鹿や個体数調整)を検討、(2) 周辺地域への安全対策や啓発活動を強化、(3) 地域間で自然保護の連携体制を構築し、生態系維持と人間生活の調和を目指すことが必要です。
観光価値のみを優先する短期視点では、こうした問題は将来さらに深刻化するでしょう。私たちはシカを単なる「迷い込んだ動物」とみなすのではなく、生態系と共存する道を選ぶべきです。
ネットからのコメント
1、ずっと不思議に思っていた。どうして奈良公園の鹿は同じ場所に留まっているのか。奈良駅でウロウロしている個体も見かけるし、どこまで行って、何を基準に戻っていくのか謎だった。大阪まで行った個体は冒険心の塊だったのか。縄張り争い、加えて開拓精神の高いアクティブな個性もあるはず。帰ろうと思えば帰れたのか。遠くに旅立ちすぎて帰られなくなったのか気になる。
2、奈良公園の鹿は、東吉野でも捕獲されていますし、そうであろう柳生街道などでも見かけます。要は脱走鹿。東大寺や春日大社周辺より東へは、ひと時代昔は見えない境界(割愛するが)が存在したそうですが、今はスルーし放題。独自の遺伝子も失われていくのでしょう。戦後にもGHQが心斎橋でも捕獲したと記録があります。野生動物の行動範囲の広さには驚きます。
そのうち、阪奈道路や第二阪奈のトンネル内でも見かける様になるのでしょう。
3、大阪と名が付くと都会っぽく聞こえるけど、東大阪は生駒山を隔てて奈良県と接しているからね。シカが出てきてもまったく不思議ではない。逆にこれがニュースになるのが不思議。
4、神戸の東灘の山の手に住んでいる時にこちらの名物のイノシシは当たり前に出没だがサルは数年に一度は街にも表れて騒ぎになってた。この辺で群れは絶対居ないので餌付けしてた頃の箕面の猿のボス争いに敗れたオスがハグレ猿となり放浪している可能性とのこと。関東平野でも出てきて騒ぎになるのと同じパターン。それより稀だがシカも確かに目撃されている。ただ一番怖いのは最近の熊騒動で大阪北部の箕面あたりから西宮北部、そしてこの六甲山系でもツキノワグマの目撃例が。信じられんわ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0b4eaedcda8352da3e2e0c73870fa9dcf9fb966a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]