事件概要:石油化学工業協会(石化協)は4月のエチレン生産量が前月比3.6%増の28万3500トンに達したと発表した。定期修理中だったプラントが稼働を始めたことで関連製品の生産も向上したが、エチレン生産設備の稼働率は過去最低の67.3%を記録。ナフサの調達には中東情勢の混乱が影響を及ぼしているが、国内精製や中東以外からの代替調達が進行。石化協会長は価格高騰による需要減退を懸念し、中期的な市場動向を課題と述べた。

コメント:エチレン生産量増加の裏側に潜む稼働率の低下と調達不安は、石油化学業界の深刻な課題を浮き彫りにしています。本来、産業基盤として高い安定性を維持すべきでありながら、67.3%という過去最低値は危機の兆候を示しています。根本的な背景には、ナフサの価格高騰があり、地政学的リスクがエネルギー供給網に深刻な影響を与えています。
ここで注目すべきは、代替調達の強化や国内精製の活用が進められている点ですが、これだけでは根本解決には至りません。
まず、輸入依存を減らすために国内資源開発をさらに推進すべきです。加えて、価格変動リスクを軽減するために、政府と産業界による長期的な価格補助制度の検討が必須。そして、効率性を損なわない範囲で製造技術の見直しが急務です。これらの施策すべてを統合することで、日本の石油化学産業は真の安定性を取り戻せるはずです。本来、競争力を誇るはずのこの産業が現状の泥沼に留まり続けることは、社会への経済的な影響を多大に進める結果となるでしょう。危機的状況に対して早期かつ強力な対応が求められています。
ネットからのコメント
1、3月のエチレンの生産量は前年比61%になり、4月のエチレンの生産量は前年比63%になる。3月よりは僅かに改善をしたが、ナフサを分解して製造するエチレンとナフサは比例関係にあり、数字的には殆ど同じと言える。これだけ、エチレンの生産量が大幅に落ちているのだから、国内で精製するナフサも大幅減少をしていると言える。
そして、輸入するナフサも同様なんで、ナフサの供給不足は深刻化して当然と言える。
2、エチレン精製プラントを一度止めてしまうと、再稼働に1ヶ月くらいかかるという話し。なので、稼働率は67.3%と低いままで、少ないナフサでプラントを止めない程度で動かしているということだ。また、もともとホルムズ問題が起きる前から、今年3月の稼働率は70%くらいになっていたという。定期的な点検などが重なったからだという解説もあった。
3、エチレンクラッカーの低稼働率は、20-30カ月続いてるのでは。(正確な月数もう覚えていないが)基本的に90%稼働してないとよい採算性とならないのがこの装置なので80%以下を相当月数続けていたときに中東紛争となりさらに稼働悪化となった。原料が十分に手に入れられないが低稼働している、しかしさらに採算性が悪化しているわけで化学各社の汎用化学品利益は、赤字である。原油がそしてナフサが高騰してるのでポリエチレンなども3月に確か90円/kg以上の値上げそして5月にも50円近く値上げとなっているが、もっとも安い海外品ポリエチレンなどが150円程度なので国内品は約2倍になっている可能性がある。
だから、包装資材価格の修正をお願いしないといけないが中小のコンバーターは大手の原料メーカーそして顧客の間で十分な値上げもとれず倒産となりつつある。知っているだけでも3-4社すでに倒産。インフレ、そして品不足は続く。
4、5月のナフサの価格は1kℓ 12.5万円ですよ。3月のナフサ価格は6.6万円でした。単純に2倍です。 金出せばナフサはあるといいますが、今まで安くて便利だからみんな使ってたけど、どこまで値上げに耐えられるのかな。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ddfbbc992f4b3e3360bc2cd1377f885bdabe2ff2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]