2026年に新設された大学5校と短大1校について、7月22日の取材で6校中4校が定員充足率50%以下だったことが判明した。大阪医療大学は定員80人に対し入学者19人(23.8%)、武雄アジア大学は140人に対し37人(26.4%)、コー・イノベーション大学は120人に対し51人(42.5%)、那須短期大学は40人に対し20人(50.0%)だった。一方、西日本看護医療大学(112.5%)と福岡国際音楽大学(113.8%)は定員を上回った。武雄アジア大学には約19.5億円の補助金が投入され、返還を求める住民監査請求も行われている。
定員の半分すら集められない大学が相次いだ事実は、少子化だけでは片付けられない。需要や地域性、教育内容を十分に見極めないまま設置を認可すれば、学生の進学機会だけでなく、公的資金や地域の期待まで無駄にしてしまう。とりわけ多額の補助金が投入される案件では、事前審査の甘さと事後検証の不足が大きな問題だ。改善には、第一に設置認可の審査基準を厳格化し、需要予測の精度を高めること。
第二に、補助金の交付を学生確保や教育成果と連動させる仕組みを導入すること。第三に、開学後も継続的な第三者評価を行い、基準未達の場合は速やかに改善命令や見直しを実施することが必要である。大学は「作ればよい」ではなく、「持続的に教育の質を維持できるか」が問われる時代だ。税金も学生の人生も、甘い見通しの実験台にしてはならない。
ネットからのコメント
1、大学の設置認可は書類の形式や基準さえクリアしていれば文科省は強制的に落とせない仕組みなんですよね。今の日本は私立大学の約5割が定員割れしている状態です。それなのにこうした定員割れの大学にも私学助成金という形で僕たちの税金が毎年投入され続けています。少子化がこれだけ進んでいるのに事前の需要予測が甘いまま学校が新設できてしまうのは審査のルール自体が今の時代に合っていないからだと思います。定員割れが確実な大学への税金投入は見直してもっと奨学金の拡充などに充ててほしいです。
2、このような私立大学だけではなく、昨今は地方の国立大学の学生の学力低下も著しいですね。
だから、昔の1都道府県に1国立大学はもう止めて、全ての大学の精査をすべき時期に来ているのではないでしょうか。私立大学は基本的には自己責任で良いですが、国公立大学、特に近年では私立の公立化、これも止めましょう。
3、武雄アジア大学が申請のために行った事前のアンケート(高校2年生対象)では、第一志望175名、そのうち169名が合格したら入学すると答えている。しかし、委員や文科省は、過去の事例から実際はアンケート通りにはいかないことは十分に予測できたはずである。また、このアンケートは、神奈川県や東京都の生徒からも回答を集めているが、地方の私大にっては意味のない数字。委員はアンケートをやり直しさせるべきだった。
4、正直、猫も杓子も大学進学ってどうかと思う。少子化なら相応に席の数も減らし、本当に必要な学部学科だけ残し、少数でも精鋭を輩出していくほうがいいのではないか。特に近年はAIが発達し、中途半端なホワイトカラーなら淘汰されるとも言われているなかで、陳腐化した分野は減らしてもいい。それよりも職業訓練校のような、AIに手の出せない職業人を輩出する学校を増やしては如何か。
お役人も、御手前の天下り先ばかり気にしているようでは、日本の未来は暗いと心得てほしい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/fcfee9bd5bc925ea15e19b5decf512949ac4e20f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]