札幌市では、路上に住む目に見えるホームレスの数は減少しているものの、ネットカフェや友人の家を転々とする「見えないホームレス」が増加している現状が報告されています。2025年2月の報道によると、1月26日に実施された実態調査では、札幌市内で確認されたホームレスの数は31人とされました。しかし、調査には含まれない「見えないホームレス」が多数存在します。

こうした隠れた困窮者は、友人宅や一時的に泊まれる場所を点々とし、厳しい状況に置かれています。また、シェルターに一時的に入所する人々は、経済的理由に加え、家族問題やメンタルヘルスの問題を抱えているケースも多く、多様な背景が存在しています。支援活動を行う『労福会』や『JOIN』では、困窮者への食事提供や生活支援を行っており、誰もが直面しうる問題であることを訴えています。

ホームレス問題における現在の状況は、単に一部の人々の生存を脅かすだけではなく、社会制度そのものの欠陥を浮き彫りにしています。まず、ホームレスへの偏見や誤解に基づく支援の不備が指摘されます。30代前半の女性など、意外な層が困窮している現実があるため、もっと広範な層に対する支援が必要です。具体的な解決策として、既存の支援制度の範囲拡大が求められます。

1つは、ネットカフェ難民などの見えないホームレスを含む包括的な調査の実施です。さらに、地域社会でのより強固なセーフティネットの構築が必要不可欠です。最後に、福祉支援団体と自治体が連携し、住宅確保や職業訓練を強化することで、ホームレス状態からの脱却を促進すべきです。このように制度の構造を見直すことで、社会全体の安心安全が守られ、誰もが尊厳を持って生活できる社会が実現できるでしょう。

ネットからのコメント

1、本人にもコミュニケーション能力含めて社会生活の能力が難しいパターンが多い気がするな。なかなか社会適応できないに加えて、時代の変化で仕事の求められるハードルが上がってついていけない、とか。昔は居眠りしてる人とかある程度そんな人でもやっていけたけど、今じゃもうなかなか難しい時代。

2、日本はネットカフェだけじゃなく、車中生活者も増えてると言われてる。周りの企業の新卒と２０代の新卒に近い若い人達は、若い人不足で正社員就職は本当簡単で給料もボーナスも上がってますが、３０代は、中小企業や非正規だと給料はキツイのは確かだと思うし、３０代からは、例え病気でも一旦正社員から離れたらもう一回良い条件で正社員も厳しいのもよくわかる。

それに日本も貧富の差が激しくなってきた。日本人の中に、日本社会が豊かで平和だから、自分達が豊かに平和で暮らす事が出来ると言う気持ちが無くなってきていて、自分さえもうかれば、自分さえ防犯カメラに囲まれて安全に暮らせればいいという人が増えてると実感してます。日本人は割と貧困は自己責任が多いが、このまま将来アメリカのように路上にホームレスや麻薬中毒者があふれる社会になるつもりかもと思う時があります。そこに、多分日本も移民を正式に認めるんだろうし。

3、もうずっと前に読んだデータだけど。北海道のホームレスは冬になると減るとあった。おそらくはもっと温かい地域に移るんだろうと（移れない人もいるわけだが）。良くも悪くも現代は、昔より公共の場所でホームレスが過ごすことが難しい時代だし（排除アートとかその象徴だ）。移動する能力を持たない北海道のホームレスはさぞ辛かろう。女性のホームレスが少ないのは、男性より身の危険性が高かったり、公助や共助が得やすかったり、手っ取り早くお金を稼ぐセーフティーゾーンがあったりするとか、いろいろと理由はあるが。

この記事の３０代女性とか記事を読んでるだけでも発達に障害がありそうなのが伝わってくる。福祉の助けが必要だろうから適切な窓口に繋がってほしい。……が、福祉の助けが必要な人が、福祉で助けられる人格の持ち主とは限らないところが難しいわけだけれど。

4、生活リズムをちゃんとしてきちんと仕事をしなさいという祖父母が厳しいことを言うから居場所がないという認識を持ってる30代。どうなんですかね？精神的に辛いものを抱えてるのは大なり小なり皆あるのでは。まして働いてれば尚更あるでしょう。家族を支えていればさらに尚更あるでしょう。結局、このように支える側の人がなんだかんだいるから頼っちゃうわけで、今度この人たちに、働けるならきちんと働きましょうねって言われたら、また厳しいこと言われた、誰も理解してくれないって言って逃げて闇落ちして行くんでしょうかねえ。困ったもんだなあって思います。