1976年に放送が開始されたアニメ『キャンディ・キャンディ』は、少女漫画雑誌「なかよし」で1975年から連載されていた作品を原作とし、20世紀初頭のアメリカとイギリスを舞台にした孤児の少女キャンディの奮闘を描いた物語です。1970年代から80年代にかけて何度も再放送され、多くの人々の心に刻まれました。しかし、2001年以降、その原作は絶版となり、再放送も行われておらず、視聴が困難な状態が続いています。
この状況の背後には、作画担当のいがらしゆみこ氏と、原作者の水木杏子氏との著作権をめぐる争いがあります。いがらし氏は、水木氏の同意を得ずに『キャンディ・キャンディ』に関連する商業活動を行い、水木氏の権利を侵害しました。このことが原因で、双方の間に深い溝が生まれ、ファンが求める再放送や正規のメディア化が実現していません。

『キャンディ・キャンディ』をめぐる著作権問題は、あるアニメがいかにして多くの人々に影響を与えたかという喜ばしい物語を覆してしまいました。最も悲しいのは、作品の権利を守るための制度が逆にその作品を世に出すことを阻害しているという事実です。著作権の保護は創作者の権利を守るためのものですが、それが過度に敵対的な争いに発展することで、ファンが二度とその作品を楽しめない状況を生み出しています。

このような問題に対する解決策としては、まず双方の合意に基づく公正な仲裁機関を設け、専門家による調停を図ることが求められます。次に、著作権の運用に関わる法制度を再検討し、合理的な権利分配のモデルを模索することが重要です。そして、クリエイター間のコミュニケーションの促進や、契約時に将来の合意を予め視野に入れることを励行するべきです。これにより、創造活動を妨げずに多くの人々が文化を享受できる社会を目指すべきです。結局、法の本来の目的は創作活動を支えることであって、それが失われてしまっては本末転倒と言えます。
ネットからのコメント
1、キャンディキャンディは私が小さい頃に初めてみたアニメで大好きでした。単行本を親戚から譲り受け、一定周期で読んでたんですが、高校生や20代30代となると、だんだんキャンディがなんで嫌われちゃうのかわかる気がして、でしゃばったりグイグイ行ってるのをみて、こりゃ初対面の人はひくよねって思ったもんでした。
でもいがらしゆみこさんの絵がとっても好きで、テリーとキャンディが丘で休んでるイラストとか心が温まって大好きでした。ジグソーパズルを見つけた時は買いたかったけど、高校生でお金がなく買えなった。無理だと思うけど、2人仲直りしてグッズも販売して欲しいな。
2、キャンディは苦労しながらも人脈に恵まれハッピーエンドな物語は素晴らしいものです。色々な伏線が回収され、最後はスッキリします。リアルタイムで観ていて覚えています。単行本も全巻持っていました。キャンディ,テリィ,アンソニー,アルバートさんの素敵な物語を後世の方々に観て欲しいです。
3、なんか、こじれているのは知っていましたけど、ここまでいがらし氏がやらかしていたのは知りませんでした。原作漫画を繰り返し読んでいたので、キャンディが寄宿舎で詩の暗唱を覚え込んでいるのを見て私も覚えたっけ。施設で育つという境遇は、小学生の女子には感情移入しやすいというか、あのひたむきな姿勢は、世の中を動かす力があったような気がします。当時看護婦(看護師じゃない(笑))志望の人が増えたという話を聞いた気がします。
今読んだら、どんな気持ちになるのかなぁ~(笑)。
4、ウィキペディアによると、キャンディキャンディの著作権に対する揉め事は、結局最高裁まで行ったのか。なんかすごいな、おとなのまっくろな嫌な部分が垣間見えた感じ。幼き頃に純粋な心でキャンディキャンディという作品をみていた者としては、なんかとても悲しい話だな。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/69fc57f01f7ef98d056a275f8352c7c953c392b8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]