米中央情報局(CIA)がベネズエラ沿岸の港湾施設を今月無人機で攻撃した。これは米国によるベネズエラ国内標的への初攻撃とされ、ターゲットは犯罪組織「トレン・デ・アラグア」が薬物の保管や船舶への積み替えに用いていると思われる埠頭だった。攻撃時、施設に人はおらず死傷者は報告されていない。施設は破壊されたが、多くの港湾の一つに過ぎず象徴的な意味合いが強い。
トランプ政権は麻薬対策を理由に軍事作戦を正当化するが、マドゥロ大統領の退陣と米国との間で緊張が生まれる可能性が高まる。

CIAによるベネズエラ港湾施設への攻撃は、その性質と背景から多くの疑問を投げかけている。まず、この攻撃が麻薬対策として正当化される一方で、実際には象徴的な行動にとどまった点には批判が必要である。制度上の欠陥を背景に、攻撃の実効性やその後の政策の方向に対して、より深い議論が求められる。攻撃が真に効果を発揮するためには、まず透明性を向上させるべきだ。具体的には、攻撃の正確な目的や結果を明確に示す情報公開、政府間の対話を促進する国際的なアプローチ、そして麻薬問題の根本に対処するための包括的な戦略を提案することが必要である。このように、単なる力の誇示ではなく、持続可能な解決策を実行することこそが、真の平和と安全をもたらす道である。
清算されない攻撃は、単なるその場しのぎに過ぎず、本質的な問題を顕在化させるに過ぎない。
ネットからのコメント
1、イラク戦争と同じで国際社会にきちんと説明が出来ない疑いだけで一方的に攻撃している。たしかに、南米諸国の治安も悪いし、政情不安定な国も多いけど、反米感情を高めるだけの行為。アメリカはどの政党が実権を握っても、強いアメリカを演出しなくては国民の納得を得られない国なんだと改めて思う。アメリカ国内の諸問題も多いのに、他国にちょっかいを出すことを厭わない。その一方でロシアや中国等の軍事大国には玉虫色の外交をしている。面と向かっては戦いたくない。核兵器を持っている国通しが本当に戦争になったら、地球全体にも波及するくらい危険なこと。
2、自国の領海内なら理解できるけど、いくら犯罪絡みと理由をつけても他国に出向いてまで攻撃したら戦争の始まりじゃないのかな~?これは結果的にアメリカに対する憎しみを生むだけで逆効果ではないかと思います。トランプ大統領はアメリカは今でも世界の警察と思っているような行動をしているけど、ウクライナ問題にしてもアメリカが和平に口出しすればするほどロシアが時間稼ぎができて結果ウクライナが攻撃にさらされているし、ガザ地区の問題にしても人道上考えたらイスラエルの攻撃を止めさせてガザの住民の慶派に貢献する必要があるのに逆の行動しているし。
あくまで自国に違法なものを持ち込ませないように海上封鎖だけするようにすればいいと思う。
3、麻薬撲滅を旗印にしてますからね。ベネズエラ政権も、麻薬組織とのつながりも想定できるし、握られてるのは容易に想像ができます。ある意味、ブラックボックスのところに、被害を受けてるアメリカがメスを入れたとも考えられます。ただ、ベネズエラ側からしたら、アメリカの闇なんて、ありすぎるぐらいですからね。非難の応酬になるだけですからね。自浄作用も期待できないから、アメリカが行動を起こすぐらいしか、解決策はないんだろうけどね。何が引き金で世界大戦になるかわかりませんから、ベネズエラは中国のエネルギー供給の関係性ありますからね。
4、何やってるかわかってるのかな。主権国家の領土に何の手続きもなく攻撃を加える。公海上で取り調べも裁判もなしに麻薬組織だとラベル貼った船を攻撃して沈めるのも大概だが、これを世界が黙認したらどこの国でもやりだすよ?麻薬組織だからダメだ、というラベルが有効なら銃の密売、反抗的な組織、アメリカを批判した個人ですら潜在的脅威として勝手に攻撃して殺せるようになる。
それを止める線引きはどこにもない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3d8697f3a742b1dc0a45300fadfce678459d28e6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]