この記事では、日本における高齢者の労働状況とその背景について詳しく述べられています。2024年現在、70〜74歳の男性の約49.1％、同年代の女性の約38.1％が働いており、75〜79歳の層でも男性38.9％、女性26.4％が就労しているという状況が報告されています。年金の受給開始が65歳に引き上げられ、公的年金の減額措置などにより、年金だけでは生活が困難なため、多くの高齢者が働き続けざるを得ない経済的事情があります。

さらに、2003年の平均退職金額が2499万円だったのに対し、2022年には1896万円に減少しており、老後生活に十分な資金を確保できないことも労働継続の理由です。これが結果的に、現役世代にも「50代までにしておくべきだった」と後悔させるきっかけになっています。

定年後にも働かなければならない現状は異常であり、根底には経済や社会制度の欠陥がある。年金制度の受給開始年齢の引き上げや支給額の減少は、シニア世代に大きな負担を強いている。制度の欠如を指摘すると共に、早急な対策が求められる。まず、一つ目の解決策は公的年金支給額の増加と柔軟な支給開始年齢の設定である。次に、労働者の賃金・退職金の保証を厚くする制度改革が必要である。また、定年後も働く意思がある人に対する職場環境の改善も進めるべきである。

これらは、年齢にかかわらず生活を支援し、高年齢者が安定したセカンドライフを楽しむための重要な第一歩となる。社会全体で「働き続けなければならない」という状況は変えていくべきである。高齢者の働く環境を整えることは、単なる労働力の確保にとどまらず、社会全体の未来をより豊かにするものだ。

ネットからのコメント

1、人にもよるけど適度に働いていれば規則正しい健康な生活も送れることもある。外に出て人とコミュニケーションをとることで明るく過ごしボケ防止にもつながるかもしれない。働くメリットもあると思う。人生設計は人それぞれ。自分にあったライフプランで生きていけばいい。

2、56歳に仕事を辞めて好きに暮らしてる。他人に使われるのは真っ平御免。だから年金が出るまでは投資不動産や株等の売買で生計立ててた。今は65歳になり、年金出てるから生活はかなりラクやな。退職以降、自分で勉強しリスク取って思い切った生活をしてきたので清々しく生きていられる。こういう人生もアリですよ。

3、私は3年前65歳で定年退職、その後年金生活したいる。退職した会社には中途入社で、退職金制度も途中でできたので、退職金は70万円しか無かった。

年金も一時期国民年金だったのと、離婚し独り身なので、手取りは14万円程度、住まいは賃貸で駐車場含め約10万円掛かる。年金が少ないのは定期便で分かっていたので、投資信託や積立年金保険で、家賃30年分は貯蓄した。投資信託は15年前から行い、分配金だけで年60万円入り、投資信託も値上がりしていて、助かっている。今は、幼馴染と趣味のバイクで、毎週平日ツーリングで温泉入浴を楽しんでいる。40年以上働いていて、健康寿命も限られているから、身体が動く内に楽しまないと後悔する。そのためには、現役時代に資産形成は自己責任で行うべき。

4、私の父の話です。父は定年後も75歳まで働き続けていました。定年後の仕事も何度か辞めたことがあるが、その度に昔付き合いのあった他の会社から請われて、結局75歳まで働いていました。でも、75歳で仕事を完全に辞めてから、どんどん体力が落ち、いくつか病気を発症し、辞めてから2年足らずで要介護者になっています。もちろん年齢的なものもあるかと思いますが、仕事を辞めてからは生活に覇気が無くなり、いろんなことをめんどくさがるようになり、外出しなくなり、歩かないので足腰が弱り、転んだりすることが多くなり、身体レベルがどんどん低下していきました。

戦後のベビーブーム世代で、若いころから仕事中心の生活をしていたから、仕事が無くなったら、他に何かしようと考えられないのかなと、子供ながらに思っています。自分の生活の活力のため、定年後は金銭的余裕があっても働きつづけるのは良いことだと思います。