米紙ワシントン・ポストは2026年7月27日、トランプ政権が中南米海域などで進める「麻薬密輸船」攻撃の効果は限定的だと報じた。米軍は2025年9月以降、カリブ海などで違法薬物運搬とされる高速艇などへの攻撃を繰り返し、少なくとも221人を殺害した。トランプ大統領は海上密輸を97%削減したと主張したが、DEA分析ではコカイン価格は一時上昇後に回復し、国防総省の説明でも供給量は安定していることが示された。密輸組織は大型船や沿岸航路、航空機利用へ手段を変化させている。
軍事力で麻薬問題を解決できるという発想の限界が露呈した。多くの犠牲者を出したにもかかわらず、密輸量は減らず、犯罪組織は単に方法を変えただけだ。これは「敵を倒せば問題が消える」という単純な政策判断が、現実の犯罪構造を見誤った結果である。麻薬流通は需要、貧困、組織犯罪、資金洗浄など複数の要因が絡む問題であり、武力だけでは根本解決にならない。
必要なのは、第一に情報機関や国際捜査機関との連携強化による組織中枢への摘発、第二に密輸資金の追跡と金融規制、第三に中南米諸国への治安・雇用支援による犯罪参加の抑制である。
さらに薬物需要側への依存症対策も不可欠だ。犠牲者の数を成果として誇るのではなく、社会を本当に改善したかで政策を評価すべきだ。力を見せる政治より、結果を生む知恵こそが必要である。
ネットからのコメント
1、米軍が密輸船を攻撃しても、コカイン流入量は減らず密輸組織は輸送手段を多様化しているという報道を見ると、力で押さえ込む対策の限界がはっきりした気がする。根本的な供給網の解体や資金源の遮断など、より長期的で総合的な対策が必要だと思う。
2、米国のDrug Seizure Statisticsを見れば情報が出ているが、米国税関・国境警備局(CBP)の押収統計、麻薬取締局(DEA)と沿岸警備隊(USCG)の統計として、コカイン、フェンタニル、メタンフェタミン、ヘロインそれぞれ押収量も市場価格もこの数年あまり変わっていない。また、フェンタニル押収の約85~90%、コカイン押収の約85%は正規の国境検問所での摘発であって、違法な越境での摘発はごく微量。沿岸警備隊による押収も増えてはいるものの、例年通りに摘発されているレベル。
つまり、トランプ前、トランプ後でコカインやフェンタニルの流入が大きく減ったとは公表データからは確認できない。現状の摘発策がそれほど効果が出ていない可能性は高い。麻薬・覚醒剤対策はアメリカの生命線ではあるが、無駄に金かけてる感は否めない
3、麻薬取り締まりを水際で行っていても、漏れが出てくる。完璧な水際取り締まりが完全に実現できていれば、麻薬の流通は阻止できるのだが、継続して押収されるという事は大半が水際を逃れてアメリカ国内に持ち込まれているという事だろう。AI技術を用いて荷物及び貨物検査で麻薬の存在が完全把握出来る様な装置が出て来ないのかと思う。
4、Netflix加入の皆さん、是非是非、ナルコス見て見てください。いかにアメリカへコカインか入るようになっていったか.まさにコロンビアコカイン王エスコバル、そこからメキシコ編へといかにアメリカが国家的に撲滅作戦へと入っていったか、もちろん、高額なコカインを消費する奴らが存在するのも事実。スケールが凄すぎて普通の日本の平民で良かったと思う。
撲滅はかなり難しいけど、そこに命懸けで戦うアメリカのDEAの皆さん。すごいです。私や無理。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/797796419d8af311d43d470254769b5a084e8673,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]