第一段階：概要

ネットスーパー市場は急成長を続け、2023年に市場規模は3000億円を超え、2025年には3500億円を超えると予測されている。日本では、2000年に西友が初めてネットスーパーを導入し、現在ではイオンやイトーヨーカドー、Amazon、楽天なども参入している。サービスは大きく「倉庫出荷型」と「店舗出荷型」に分かれ、配送方法に差異がある。

イオンは2008年から「イオンネットスーパー」を展開、2023年には新サービス「Green Beans」を開始。イトーヨーカドーは2001年から店舗出荷型を展開し、2023年から倉庫出荷型に移行したが、収益化の見通しが立たず、再びスタートアップ企業と提携して新たな配送サービスを開始した。現時点で日本の食品におけるEC化率は依然として低く、課題も多い。

第二段階：コメント（批判型）

現在のネットスーパー市場の状況は、顕著な課題を抱えています。特に大手小売業者の多くが、店舗出荷型から倉庫出荷型に切り替えるなど、運営方法に迷走しています。このような不安定な運営は、消費者にとって不信感を招く原因となり、サービスの継続利用を妨げる大きな要因となります。

問題の本質は、店舗型と倉庫型のハイブリッド戦略が中途半端であることにあります。

物流インフラの拡充が進まないまま、収益化を急ぐあまり、安定したサービス提供ができていない現状は、明らかに企業の戦略ミスといえます。特に、イオンやイトーヨーカドーなどの大手小売業者が自社の利益優先で運営方針を変更し、消費者のニーズに合わせたサービスの進化を阻害しています。

解決策としては、まず企業は、物流インフラの強化とエリア拡大を進めるべきです。次に、消費者の利便性を最優先し、安定的でスムーズな配送網を構築すべきです。さらに、既存の店舗を最大限活用した店舗出荷型サービスの改善も必要不可欠です。企業が一貫した戦略で消費者に寄り添い、信頼を築き上げることが、ネットスーパー市場を発展させる鍵となるでしょう。

ネットからのコメント

1、冷凍食品はカチカチの状態で届くので、自分で持ち帰るより状態が明らかに良いので愛用している。生鮮品は、初期のころは特に良いものを選んで配達に使っている店が多かった印象だが、最近はそんなこともなく、店頭で見てから買わないと安心できなくなった。パックの大きめ小さめが選べないのも不便。結局使い分けかな。

良いと思う方で買えばいいだけ。個人的には選択肢が増えるのはうれしい。

2、ネットスーパー見てると、やっぱり手間かかってそんなに儲かるような感じがしないんですよね。地場スーパーでもやってますが、ワンマンオペみたいな感じで、儲けと言うよりも、地域密着の一環みたいな部分も感じられるのです。大手はドライだから、儲からないと考えると、すぐ撤退を考えますね。今後、日本はもっと高齢化社会になってきて、車も運転できないような老人が地方の一戸建てなんかに住むと、スーパーやコンビニのネット販売が生活のインフラを支える可能性すらあります。これは真剣に行政も考えて欲しいです

3、ネットスーパーがいまいち浸透しないのは、ウェブサイトの作りが悪いせい。スーパーに行くときって何を買うのか決めていくわけではない。売り場をぐるっと回りながら何を買うか考えるのが楽しくてスーパーに行くわけ。なのに、ネットスーパーの作りは店舗のような回遊性が再現されていない。店舗の売り場と同じような配置で商品を表示して、ザーッと眺めながら選べるようにして欲しいよね。

せめてチラシ画像から商品を選べるようなUIを導入してほしいよ。

4、何度か使ってますが、やはり食材は実際の店舗で見て・・・になりますね。あと地方の場合、車で行ってまとめ買いがわりと多く、そこまでタイパを要求しないのであえてネットスーパーを使用する理由もないです。車がないと配送してくれるネットスーパーは便利ですが。