日本各地には廃墟となったモールが存在する。「ベイタウン本牧5番街」は、1989年に横浜市本牧でオープンした大型商業施設の一部であったが、現在は空き区画が多く、廃墟状態だ。最寄り駅から徒歩34分というアクセスの悪さが開業当初から問題視されており、交通利便性の欠如が顧客離れの一因となった。バブル崩壊や競合施設の出現が経営を悪化させ、マイカルの破綻を招いた。
2001年に一部解体され、2010年にリニューアルオープンしたが成功を収めることなく、2025年には物件がエムトラストに買収され、住宅地として再開発される可能性がある。一方で「ピエリ守山」はアクセス改善を含む多様な施策で劇的な復活を遂げており、2つのモールが明暗を分けたことが示されている。

このような廃墟モールは、バブル経済期の経済過信による悪影響の象徴と言える。これがもたらす問題の本質は、立地や競争環境に対する計画性の欠如であり、アクセスの不良や競合施設の乱立が典型的要因である。まず、地域の交通インフラが未整備な場所に大規模商業施設を開発することは自然に無理がある。次に、競合施設の存在を軽視した戦略を取るべきでない。そして、市場の需要を冷静に分析し、施設規模が適正であることを確保すべきだ。
廃墟状態のモールの再生には、地域の交通アクセスの改善や、競合との差別化を図る新しいコンセプトの導入が求められる。また、多様なテナントの誘致による執行の活性化も必須だ。将来の経済情勢と地域特性を考慮した理性的な経営判断が求められ、過去の繁栄に対する過信を払拭する必要がある。これにより、廃墟と化してしまった商業施設の再生が可能となり、地域の活性化につながるだろう。
ネットからのコメント
1、マイカル本牧全盛期に数回行ったことがありますが色んな店もあり建物もキレイでキラキラしていて今となれば夢のような場所でしたね。その後、行かなくなり撤退したニュースも全然知らず20年ぶりくらいに本牧を訪れた時に「これがあの本牧か…?」と驚いた記憶があります。当時の輝きはゼロ。そもそも建物の多くが無くなっていた。でもゴーストタウンって感じではないですね。人は普通にいます。今はただの居住区の一部になっているって感じです。でもアクセス最悪なのは変わらずですね。とにかく電車が近くに全く無いのは痛すぎる。あの感じじゃ今後も通らないでしょうね。
車があれば何とかなると思いますが高齢化して運転できなくなったらどうするんやろう?と思ってしまいます。
2、この地域は戦後アメリカにとられて長く米軍関係者が住む地域でした。いわば軍関係者以外立ち入り禁止地域でした。変換後の広大な土地を整備して造られたのがマイカルを含むマンション郡と住宅地です。現在元町・中華街駅止まりの、みなとみらい線が延びてくる計画が有りました。それを見越してマンションを購入した方々も多いですね。ただ、その計画も地元商店街や港湾施設関係者の反対により無くなりました。結果今の様な状況になってしまいました。
3、マイカルにはオープン当初に家族で何度か訪れました。まだ小学生でベネトンでスニーカーを買ってもらった記憶があります。大学になってからも横浜デートのついでに立ち寄り帰りはブッチャーズテーブルでご飯を食べたような…確かに車じゃないと不便な立地で陸の孤島というイメージでしたが当時は流行りのエリアでした。
4、アクセスが悪いのは間違いない。でもすぐ近くの三渓園は集客できているわけでね。要は足を伸ばしてまで行く必要性が感じられるかどうか。
同じようなことをショッピングモールがたくさんできている時代だもんね。その先駆けとして十分な役割は果たしたのではないでしょうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b79a6c6e83990294fac1ca150fcd1d5c11a7ccdb,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]