北海道滝川市で21世帯の下水道料金が、合計914万円も徴収されていないことが判明しました。きっかけは、一般家庭の漏水対応時に下水道料金の未徴収が発覚したことです。この問題の根本には、使用開始届を業者が市に提出する慣行があったが、一部が未提出で市も把握していなかったという管理の不備がありました。調査の結果、2002年以降に該当する世帯へは法的に可能な最長5年分、計約369万円の請求を行うことになり、最大請求額は1家庭で42万円に上ります。
滝川市は公平性の欠如を認めて謝罪し、再発防止策として業者への周知徹底を約束しています。

この事例は現行の下水道料金管理に深刻な問題があることを露呈しています。まず、業者任せの手続きが市と住民の間に生じた信頼の欠如に繋がっています。この背景には、業者と市役所のコミュニケーション不足とシステムの甘さが影響していると言えます。現状を打破するためにはまず、全世帯の使用状況を再確認し、管理体制の透明性を高めるべきです。また、電子化やオンラインでの手続きシステムを導入し、ミスを防ぐ新しい形を模索することも重要です。さらに、業者だけに手続き責任を負わせるのではなく、市役所が主体的に管理を行う体制を整え、市民が安心して利用できる公共サービスの信頼を回復する必要があります。公正と信頼の回復は、市の責任であり地域社会全体の利益になるのです。
ネットからのコメント
1、20年以上も請求されてこなかった世帯に、今さら5年分をまとめて請求となると、住民側の納得感は相当厳しいと思います。もちろん、下水道を使っていた以上、負担の公平性の観点から一定の精算は必要ですが、原因が「業者の手続き漏れ+市の見落とし」なら、ツケを住民だけに寄せるのは違和感があります。まずは分割納付など、生活への衝撃を抑える運用を徹底してほしい。その上で、市は業者に対して再発防止の徹底だけでなく、ミスのコストを負担させる仕組み(損害の補填、登録業者へのペナルティ等)まで含めて制度として整えてほしいです。「請求できるから請求」で終わらせず、責任の所在と改善策を見える形で示してほしい
2、一般家庭の場合、普通は上水道使用料といっしょに下水道使用料も請求される。請求する市側においても、片方だけ請求するのはイレギュラーなはずであり、そういうデーチェックをしていなかった瑕疵がある。その点を踏まえ、多数回分割払いなど柔軟な対応をしてもらいたい。
3、今更まとめてとか、かわいそうすぎる。
行政側の不手際と言えるか微妙だけど、その皺寄せが市民に行くのも違うだろうし。支払いに関しては猶予期間を設定するか、月々の使用量に分割して上乗せする等、きめ細やかな対応をしてほしい。
4、確認漏れで未払いは何年もさかのぼってすぐ徴収するくせに還付金などは申請なければ放置して5年で権利失効したりするので納得は得られないと思います
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/daa03607fa723a7d199195860dc19cc9448b9b77,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]