事件概要
2025年6月、スポーツ基本法が改正され、スポーツに関わる暴力やハラスメント行為を防ぐため、国と地方公共団体に対して必要な措置が義務付けられることが明記されました。改正後、2024年度におけるスポーツ・ハラスメント(スポハラ)に関する相談件数は536件で、過去最多を記録しました。大阪体育大学の土屋裕睦教授は、現状の背景に、社会の変化に追いつけていない一部の指導者がいると指摘。
暴力的な体罰は減少しましたが、精神的な暴言や圧力は依然として多く報告されており、指導者には新たな教育機会が必要とされています。
コメント
スポーツ現場における暴言や圧力が根強く存在し続けている現状には、社会の変化に適応できていない指導者の姿が浮かび上がります。暴力が減少した一方で、精神的な支配や圧力が新たな問題となっているのは、指導者の「無理解」が根本的な原因です。指導者が「愛のムチ」と称して行う暴言や身体的接触が、選手にとってどれほど不快であるかを理解しない限り、スポーツ界の安全・安心は保障されません。問題解決には、まず指導者教育を徹底し、選手とのコミュニケーションを大切にすることが不可欠です。さらに、「コーチのコーチ」のような支援体制を充実させ、時代に即した指導法を普及させるべきです。
スポーツは選手の成長と幸せを支える場であるべきで、そのためには指導者自身が学び続ける必要があります。
ネットからのコメント
1、前職で新人教育を担当した時に、自分の新人当時を反面教師として、訓練や行動規範について理由や目的を言葉にして事前説明することを心がけました。学生から社会人になったばかりの新人にとっては、「意味がわからない」ことを多々押し付けられる状況なので、一見不合理や理不尽に思えることでも、それぞれに理由があってやっていることを説明しました。それで全ての新人が納得したわけではありませんが、研修終了時に「言葉で説明してくれたからわかりやすかった」と感想を書いてくれた新人もいました。また、先任の指導者から「新人ができないのは当然だから、『何でできないんだ』は禁句だ。できなかった理由と再発防止策を新人に声に出して言わせ、本人に気づかせることが肝要だ」とアドバイスされたことも強く記憶に残っています。言うは易く行うは難しで、全ては実践できませんでしたが、指導者がそうした志を持てば指導法も変わると思います。
2、最近、子供がスポーツ少年団に入って感じたことはこの時代になっても未だに練習や試合中に怒鳴る罵倒する指導者が当たり前のように存在し中には鉄拳制裁すら珍しくないという事実こんなの会社で上司がやったら一発で事案でしょ子供に言うこと聞かせるのに怒鳴ったり威圧したりましてや体罰なんか必要ない根気よく対話する事そして何より子供達が自らやりたいって思わせるようにすることが大事でもそれをやるには時間と根気が必要でもの凄く大変たった2〜3日優しい言葉をかけた程度で子供が素直に言うこと聞くわけない年単位でやっていく必要が有るでもそれが出来ない指導者が愛の鞭という名の癇癪起こしてスポハラこんなの教育でもなんでもない指導者が手っ取り早く楽したいだけ社会で許されないことは教育の中で許されるわけが無い
3、殴る蹴ると言った暴力行為や、怒鳴る等の行為は論外だと思いますが、間違っている事に対して「指導」する事は必要であり、大事なのは、注意する内容であり、そして、それをいつまでも引きずらない事です。スポーツに限らず、仕事においても「何が悪かったのか」「そのためにどうしたら良いのか?」だけを指導して、それと関係のない人格は責めない。
多くの人は指導された時点で、改善しようとするのだから、指導した後は、指導した時の感情をみせずに、その人に何事もなかったかのように、今まで同じように接する。そのメリハリは必要だと思います。
4、指導者のほとんどがそのスポーツを好きなだけの人(部活は望まない場合もあるが)。スポーツ少年団などはそれをほぼ無償でやっているし、経験がベースになりがち。子どもを指導するならそのスポーツの知識だけでなくコーチングの専門知識が必要だし、常に研修が必要だと思う。暴力や暴言は論外だが、子どもと向き合って一つひとつ説明していく指導は、ボランティアには限界があるし、部活の指導者である教員でも多忙で手間がかかることだと思う。部活を地域に任せる動きがあるが、自分としてはとても危険な気がする。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/307ae74ada75da5ca249847b5d76e4ae34a77aca,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]