事件概要:農林水産省が発表した最新のコメ平均販売価格によると、2023年6月15日から21日の1週間で全国のスーパー約1000店舗における価格は5キロあたり3590円とされ、年初の4400円台から減少傾向が続いています。一部では新米の価格が3000円を割る可能性も示唆されています。原因として供給過多のほか、減反政策や自由な卸売市場の欠如が挙げられました。これにより、JA農協の在庫操作と高い卸売価格が市場価格の低下を鈍化させています。農家は経営リスクへの対処のため複数年契約や直接販売などの戦略を模索しています。

コメント:日本のコメ価格の動向は、絵に描いたような構造的問題の縮図だ。まず減反政策。年間3500億円もの補助金が投入され、生産量を削減して価格を維持するという手法は、いわば人工的に市場の需給バランスを歪めている。
次に、コメ市場の競争の欠如。野菜や果物のように市場原理が働く競り機能が存在しないため、JA農協が在庫を調整し価格を操作する状況が固定化され、市場の透明性は失われている。この構造は消費者に高価格を押し付けるだけでなく、米農家の経営リスクと収益性の障壁を増大させる。

解決策としてはまず、減反政策を段階的に廃止し、公正で自由な市場環境を整備するべきだ。次にコメの卸売市場を再構築し、競りによる自動調整を可能にする。そして、規模の小さい農家が直接販売と新しい市場を開拓しやすいよう支援策を講じることも不可欠となる。目前の価格低下は表面的な現象であるが、根本的な制度改革なしに問題の解消はあり得ない。消費者と生産者双方が真に恩恵を受けられる市場こそが、未来の農業の姿であるべきだ。

ネットからのコメント
1、2年前はブランド米でも安いものだとスーパーで5kg1780円とかだったわけで、いくら昨今の物価高といってもそこから倍になったらそりゃ消費は減ります、米騒動のときは3倍以上でしたからね、むしろその価格で買ってた人がいる事に驚くしかないわけですが パスタやらうどん、パンの他の主食の価格上昇が大きいものでも1.5倍なんだから米もスーパーの特売で2500円くらいにならないとなかなか買わないですよね 特に今は実質賃金絶賛低下中なんだから多くの家庭では米はもはや主食ではなくぜいたく品ですよ
2、コメの収穫は10月には終わっています。去年の11月には、備蓄米も含めてすでにコメは在庫量が大きく、年明けには値崩れすると言われていました。ところが、卸業者の操作なのか、2月になってやっと下がり始めました。余剰が大きいと分かっていたのに価格を下げずに利益を優先した卸業界は、昨年は過去最高の利益を出しています。昨秋から価格を抑えていれば、コメ需要も復活していたと思います。農家は巻き添えを食う形でしょう。
さらに後継者は減るでしょうね。
3、そもそもダブつきの原因は、米不足の報道後を受けた卸業者が高値で農家やJAから仕入れて在庫を確保しすぎたからじゃないでしょうか。その後の新米の時期に一度そこでまともな値段で出してしまっていれば良かったのに、高く買った米を安く売るのを嫌がってるから、米が余ってるのに値下げが起きないんです。小売りは高い状態で卸から仕入れた米を赤字覚悟で安く放出するしかないですが、それも早くした方が良いと思います。下流が流れないと上流は溢れます。下流が流れてしまえば、上流は放出するしかなくなりますから、値段はかなり落ち着くはずです。今年の新米の季節になったらもっとどうしようもなくなります。ナフサの件もそうですが、不足と報道されれば在庫を確保するのは市場原理ですが、報道で不足を過度に煽るせいもあると思います。ナフサが6月を待たずに枯渇するとTVで訴えていた自称専門家は今見ませんけど何してるんでしょうね。
4、単純です。消費者は安い主食を求めているのです。主食は嗜好品ではありません。
今の価格水準では消費は下げ止まりません。今年はまだ備蓄米の買い上げもありますから何とかなるかもしれませんが、来年はさらに消費は落ちるでしょう。消費者は「食の安全保障」なんて知ったことでありません。毎日の生活で精一杯です。高いコメは国民にわずかにいる高所得者に買ってもらって下さい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/93a148a9a6804d5a93d16cb58106cd4de89ccc97,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]