2025年1~5月ごろ、千葉県の60代男性がカンボジアで腎移植を受けるため、菊池仁達容疑者(66)があっせんし、医師への謝礼約580万円と事務手数料約279万円、計約850万円を支払わせた疑いで、警視庁などが28日に再逮捕した。移植後、国内で免疫抑制剤を処方する医療機関を紹介すると説明したが、違法移植を疑われ診療を拒否。男性は一時体調が悪化したが、現在は安定している。容疑者は別件でも約1200万円を受領した疑いで逮捕されている。
これは単なる一個人の犯罪として片づけてはならない。命を救いたいという患者の切実な願いにつけ込み、海外での移植を高額であっせんし、術後の医療まで確保できないまま患者を危険にさらした疑いがあるなら、問題はあまりにも深刻だ。必要なのは、第一に海外移植を含む臓器売買・有償あっせんの監視と摘発を強化すること。第二に、海外移植を希望する患者が合法性や安全性を事前に確認できる公的な相談窓口を整備すること。第三に、移植後の治療を国内で継続できる連携体制を制度として確立することだ。
患者が追い詰められるほど、闇の仲介業者が利益を得る構造こそ断つべきである。命を救う医療と、命を金に変えるビジネスは、決して同じ土俵に置いてはならない。
ネットからのコメント
1、日本国内での臓器提供数が圧倒的に不足しているという深刻な背景はあるものの、だからといってこうした違法な海外ブローカーに大金を払って闇の移植を進めることは、世界的な臓器売買の温床にもなりかねず絶対にあってはなりません。今回の摘発をきっかけに、同様の違法な団体や個人がいないか警察には徹底的に捜査してもらい、臓器移植の適正化と法的な取り締まりをさらに強化してほしいと強く願います。
2、命がかかっている患者は、長い待機期間や先の見えない不安から「藁にもすがる思い」で高額な費用を払ってしまうのでしょう。だからこそ、その弱みに付け込んで違法な臓器移植をあっせんし、何百万円も利益を得る行為は極めて悪質です。しかも術後のフォローまで十分に受けられず、患者が危険にさらされるのであれば本末転倒。厳正な捜査と処罰はもちろん、一方で患者が違法なルートに頼らなくても済む移植医療体制の整備も急ぐべきだと思います。
3、国内で腎移植を待つ患者が長い順番待ちに苦しんでいる現状につけ込んだ、極めて悪質なビジネスだと思います。移植を望む人の「藁にもすがる思い」につけ込み、数百万円単位の金を取って海外に連れて行く。しかし受け入れ先の医療水準や、ドナー側の人権状況、術後フォローの体制などは極めて不透明。結果として患者の命と倫理を二重に食い物にしている構図です。本来であれば公的な移植体制の拡充やドナー登録の啓発に力を入れるべきなのに、そこが遅れているからこそ、こうした業者が「最後の希望」のような顔をして入り込む。あっせん側への厳罰は当然として、患者が絶望から違法なルートに流れ込まないよう、正規ルートの情報提供と支援ももっと強化していかないと同じことが繰り返されるだけだと感じます。
4、国内で腎移植を受けるには十年以上待つ人もいるという切迫した現状に付け込み、「すぐ移植できます」と高額なカネを取る仕組みが、患者とドナー双方の体と尊厳を食い物にしている現実が本当に許せません。日本でも過去に海外渡航移植の有償あっせんで有罪判決が出ているのに、同じような法人が次々と現れる背景には、国内の臓器提供体制の遅れと情報の乏しさがあると思います。
「自己責任の海外移植」ではなく、公的な窓口での相談や腎臓バンクの拡充、経済的支援を整え、命の選択をお金とコネに左右されない仕組みにしていかない限り、生きたいと願う人ほど危ないブローカーに追い込まれてしまうのではないでしょうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/cca8a915c09ea63923fb562cfb60531de4b60c2b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]