2023~24年に報告されたエスカレーター利用者災害は2060件で、そのうち「歩行」「手すりを持たない」などの乗り方不良が484件を占めた。埼玉県では2021年、名古屋市では2023年に立ち止まり利用を求める条例が施行され、全国でも安全利用の呼びかけが広がっている。

エスカレーターの歩行問題は、単なる利用者のマナー不足として片付けられるものではない。安全を守るための基本ルールが長年曖昧なまま放置され、事故リスクを利用者同士の譲り合いに押し付けてきた現状こそ問題だ。急ぐ人を優先するという慣習が、安全より効率を上に置く風潮を生み出している。
本質は、設備の性質と社会の認識のずれにある。エスカレーターは歩行を前提に設計されたものではなく、事故が起きた際に誰も責任を負わない仕組みは改善されるべきだ。
解決には、①全国で統一した利用ルールを明確化すること、②駅員や施設による継続的な周知と混雑対策を進めること、③急ぐ利用者向けに階段や別ルートを整備することが必要だ。
便利さだけを追求して安全を後回しにする社会と、誰もが安心して使える環境を優先する社会。選ぶべき答えは明らかであり、「昔からこうだった」という慣習を守るために事故の可能性を受け入れる時代は終わらせるべきだ。
ネットからのコメント
1、昨年、駅近くの商業施設の建て替えオープンでエスカレーターが従来の2人幅の並列乗りから新しく1人幅に変更になりました。その理由について、プレオープンの店長説明で数年前に系列店のエスカレーターの片側明けで、駆け上ったりしての接触転倒の事故が発生したためその事故以来、お客様にエスカレーター内では動かないで下さいと協力をお願いしても守ってくれなかったからと説明していました。
2、少し論点はずれるけれど、駅などの階段に昇りのエスカレータしかないことが多い。
荷物を持っているときには昇りも下りも階段を使うのは大変だし、膝を痛めたときには昇りよりも下りのほうが負担が大きいのに。普通の(ギリギリで二人が並んで立てる)エスカレータを昇りにだけ設置するなら、一人しか立てないエスカレータを昇りと下りの両方に設置して欲しい。そうしたら自然とエスカレータを歩いて追い抜く人はいなくなるよ。
3、かつて銀座の百貨店に勤めていましたが、エスカレーターでは歩行禁止でした。そもそもエスカレーターを歩くという行為は危険だと考えていました。足元の黄色のラインの内側に立つようにして、親は子供と手をつないで横に並んで乗るものでした。エスカレーターを歩くという行為は、例えば歩いていて転んでしまった場合、周りの人を巻き添えにします。髪の毛や指がエスカレーターに巻き込まれる恐れもあります。そのようなことはお客様も十分承知していましたから問題は起きませんでした。それが、いつの頃からか1列に並んで横を急ぎの人が追い抜いていくスタイルになってしまいました。せっかちになったというか短気な人が増えたのでしょう。
また、追い抜く際に横の方にぶつかって喧嘩になったりもします。エスカレーター自体が片方に重量がかかることを想定していませんから、全員立ち止まって乗るのが正解だと思います。
4、いや、これホンマに両側に立ってほしい。片側開けると、エスカレーター使う人で大渋滞が起きる箇所がある。エスカレーターを歩く、走って使うほど焦ってる人は、悪いけど階段で行ってほしい。それに、実際、左右並んで使ってもらったほうがエスカレーターの運搬効率はかなり良くなります。エスカレーターは片側だけ乗ったりすると、左右で痛み方に差が出たりして、修理維持コストがかかる。利用者が多い地域では、両側に立つのが当たり前になって欲しいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f9093a62eb6cdcc1798a7e14fe412428b5116448,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]