事件概要:2018年に北海道砂川市の要請を受けてクマを駆除したハンター、池上治男さんは、建物がある方向への発砲を理由に2019年に北海道公安委員会から猟銃の所持許可を取り消されました。これに対し池上さんは処分の取り消しを求め提訴。事件は最高裁まで争われ、2023年3月27日に北海道公安委員会の処分が違法であると判決が下り、池上さんの逆転勝訴が確定。判決を受け、4月9日にも公安委員会が謝罪とともに猟銃を返還することが明らかになり、約7年ぶりに猟銃が戻ることになります。

コメント:この事案は、個人の正当な行為が不当な処分を受けた上、市民安全のために行動した人物が、逆に長期間にわたり不利益を被った例として注目されます。建物の方向への発砲に対する懸念は理解できますが、市の要請に基づいた駆除であり、より深い状況分析や個別性の考慮が欠けていたことが問題の核心です。
さらに手続きの過程で処分撤回がなされず、一貫して法廷で争う必要があった事実は、行政機関の過剰な権限行使とも取れるほどの不備を示しています。このような制度の欠陥を防ぐためには、以下の改善が求められます。第一に、行政処分を行う際の透明性を確保するため、独立した第三者機関のチェックを導入すること。第二に、解釈の曖昧さを排除し、具体的な判断基準を明示する規定の整備。第三に、迅速かつ適切に不服申し立てを処理できる仕組みの強化。この事件は、個人と行政の間に存在する権力の不均衡を浮き彫りにし、制度改革の必要性を訴えるものです。市民が制度の恩恵を享受するには、それ自身が正義を体現する存在でなければならないことを問う事例となりました。
ネットからのコメント
1、この方の凄いところは銃を取り上げられてからも地域安全の為に熊が出没すると車でパトロールしてくれていたんですよねえ。丸腰で車から降りて痕跡を確認したりもする光景をニュースで見て、危険だし早く銃を返してあげて欲しいと思っていました。一先ず長い裁判も終わり銃が返還されて良かった。
2、公安委員会は、まだ謝罪するからましだよ。とんでもない判決を出した高裁判事は謝罪すらしないわけだし。もちろん、「許可取消かどうかぎりぎりの事案」なら逆転判決が起きるのも分からないではない。しかし、最高裁判決は、裁判官全員一致で「許可取消しは違法」の判断だ。中には、「労多くして功少ない(それどころか多大なリスクにさらされる)銃猟による駆除の担い手が将来的には存在しなくなることを懸念する」と補足意見で述べている裁判官もいるくらいだ。つまり、ハンターを批判するどころか、逆に「メリットがほとんどないのに危険な任務をやってくれている」という尊敬と感謝の気持ちが現れている。高裁判事に、爪の垢を煎じて飲ませたいよ。
3、当然だ。しかし最後の駆除の時使ってた銃なのかな?ベテランハンターさんだから使用後きちんと手入れしてガンロッカーに納めていただろうけど、公安委員会が取り上げてから7年間、誰も手入れしてないだろうから錆など劣化が進行して銃が傷んでないか気になる。
4、でも、取り上げられていた年月は戻らない。
7年?その間持っていたら年齢的に若く活躍できただろうに。ひょっとしたら駆除活動で人的被害をもっと少なくすることもできたかもだし。そもそも要請を受けての駆除発砲でしょうに。単に銃を返せばとか謝れば済むとかじゃないよ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3fa760d645b1420547e23795875a0831a07fe364,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]