300字以内の事件概要:東京大学研究チームは、マグニチュード9級の超巨大地震が発生しやすい条件を解明した。過去の地震データから、震源地のプレート境界の傾斜角が20度以下の「超低角」である場合、地震が連鎖的に巨大化する可能性が極めて高いと判明。例えば、2011年の東日本大震災(M9.0)や2004年スマトラ沖地震(M9.1)は、この条件下で発生した。研究では、プレートの応力が地震巨大化のメカニズムに深く関与することが示され、井出教授は地震発生要因の監視体制の必要性を提言した。

コメント:今回の研究は、超巨大地震の発生メカニズムに一歩近づく重要な成果です。しかし、これを防災対策として活用できるか否かは、現状では非常に曖昧です。地震が頻発する日本で、この発見は理論的価値以上に実務的価値が求められるべきです。現状の監視技術では、プレートの応力変化をリアルタイムで把握する技術は未完成であり、多くの課題を残しています。
問題の本質は、地震予測研究が進む一方で、社会の防災インフラがその知見に追いついていないことです。まず、早期警戒システムの技術的向上が必須です。次に、予測に基づく避難計画を各地域で構築するべきです。そして、地震研究と政策を結びつける仕組みが欠如している現状を打破する必要があります。
私たちは、この貴重な研究成果を単なる科学的知識として終わらせず、生命と財産を守る具体的な行動に転換するべきです。知識を適切に活かせない社会が高度技術の恩恵を語る資格があるのか、問い直す時が来ています。
ネットからのコメント
1、東日本大震災や南海トラフのメカニズムを踏まえると納得感があります。一見専門的な話ですが、要はプレートがなだらかに沈み込むほど、広い範囲で力がたまりやすく、一気に解放されると超巨大地震になりうるということだと思います。怖いのは「想定外」ではなく、こうした知見が出ても社会の防災や都市計画、電力・インフラの備えにどこまで反映されるかという点です。学術的な成果を「すごい」で終わらせず、国と自治体がハザードの見直しや避難体制の具体的なアップデートに踏み込めるかが問われていると感じます。
2、まぁ仕組みが分かったところで現在の人類の力ではかかる力の程度や方向を変えたりすることもできず、結局のところ「起こった地震にどう対応するか」しかできない。特にプレート境界だらけの日本では、”いつどこで起きてもおかしくない”という前提の心構えと準備をしておくしかないですね。
3、地震はどこでいつ起きるか予測は不可能。でも、この研究により少なくとも危険地帯は特定できる。該当場所には住まないこと、耐震性の低い建物は建てないこと、などなど出来ることもあるでしょう。先日のベネスエラ地震では多くの方が犠牲になりました。少なくとも犠牲を限りなくゼロに出来るやもしれない。日本でも最近地震が多いし、大型地震が来る日も近いと言われている。この研究が生かされて大型地震が来ても犠牲者がゼロとなれば良いですね。
4、超巨大地震の発生可能性とプレート沈み込みの角度(タイプ)の関係自体については、1970年代から「比較沈み込み学」として、地学の教科書に載っていたものです。タイプが低角のチリ型と高角のマリアナ型に区分され、日本周辺ではチリ型は「南海トラフ」、そしてマリアナ型は東北沖地震を起こした日本海溝が属するというのが「常識」でした。
ところがM9の東北沖地震が発生。従来は震源域になり得ないとされていた沈み込みの浅い部分(柔らかい)が震源域に含まれ巨大地震となりました。それが「想定外」を生んだとされています。今回の研究は東北沖地震も含めプレート沈み込み角度と超巨大地震の発生を統計学と応力場との関係で詳細に検討し、両者の関連性を「精緻化」したものとして重要な研究です。論文は、”Ultralow-angle faults produce giant earthquakes”で検索すれば、閲覧できます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4436629ffca46b7bfdedf5df7952af4c777f57d4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]