日本におけるスギ花粉症問題について、無花粉スギの研究が進んでいます。遺伝子の変異により花粉を出さない苗木が作られることが可能になり、国の政策として広がりを見せつつあります。しかし、人工林のスギを全て置き換えるには約90年もかかる計算であり、広大な植林面積、人手不足、コスト負担の大きさがその実現を阻む主要因です。政府は30年後の花粉発生量半減を目標としていますが、短期的な効果には時間が必要です。そのため現在は、個人レベルで早期の対策、例えば薬の使用や舌下免疫療法などが推奨されています。今年の症状軽減と国の長期対策の両輪での対応が求められています。
日本の花粉症対策の現状には、多くの問題が横たわっています。政府が推進する無花粉スギ導入の試みは確かに有望ですが、現状ではそれが花粉症患者の救済につながるには非常に時間がかかる現実があります。まず90年もの長期計画は遅すぎ、スギ人工林を抱える現行の林業モデルも時代遅れです。さらに、伐採にかかる人員確保問題や、伐採材の再利用促進体制の整備が進まない点が痛手です。
背景には、国の政策立案と現場実情との乖離があります。現行の林業政策が持続可能性を欠いたまま、花粉の要因を後まわしにしてしまった制度疲労が現場を圧迫しています。
一つ目の解決策として、特定区域での集中的無花粉化プロジェクトを推進し、モデルケースを作るべきです。二つ目に、林業従事者への財政支援を強化し、伐採や植え替えの推進力を増すことが急務です。三番目に、伐採から得られる木材を市場に再投入するための流通改革も必須です。
結論として、スギ人工林の置き換えがいかに進まないかは政府の怠慢を如実に物語ります。患者が苦しむたび、この長期目標を面倒くさがる現状が改まらなければ、社会全体が病むのは時間の問題でしょう。
ネットからのコメント
1、日本には約70億本の杉の木が存在していて、それを毎年100万本づつ無花粉スギに植え替えて行ったとしても100年で70分の1が無花粉になるだけだから、これで花粉症をなくすのはムリでしょう。それなら、東京農大の小塩海平教授のスギ花粉の飛散源となる雄花を直接枯らす薬剤技術の研究の方が実用に近くて期待できる。
食品由来の特殊な添加物をヘリやドローンでスギの木に空中散布するもので、現在は実用化に向けた最終段階(社会実装)にある。毎年1000億円の費用を掛ければ花粉症を消滅させることができるそうで、期待してる。
2、私は、花粉症になって、45年、その頃は、それほど花粉症の人は少なかった。毎年国は、対策をしていたなら、少しは変わったと思う。しかし、毎年花粉症になる人は増えている。早くから対策をやってくれていたら、今は成果もあったと思う。
3、そもそもなのだけど、スギの木って神社仏閣建て直しあるいは一般建材として明確な管理者と意図で維持されている山以外、ほぼほぼ野放図で国産の材木になんて使い物にならないものばっかじゃない。杉が植えられている面積の9割以上そうなんじゃない?なのに使いもしないスギを懲りずに植えようってのは正気を疑うよ。それなら農水省が潜在森林マップ(人の手が入らず放っておいた場合、どういう植生になるかのマップ)を出しているのだから、それに従い照葉樹とか広葉樹植えようよ。花粉症は軽減されるし山も結果的に海も肥えるんよ。
4、今は花粉症ではないのですが、家族全員が花粉症のため、彼らがマスクしている間は私もするようにしています。蓄積で発症することを予防するためです。しかし、今シーズンの花粉飛散は物凄い集中的な量ですね。特に黒いバイクのシート上だと飛散量が肉眼でも分かります。新たに発症する人も多そうな気がします。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/cae36c3d247d3b6174b14e5aebd8a3eb37547bdf,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]