今年2月、探査船「ちきゅう」が南鳥島沖の水深約6000メートルの海底から泥を採取し、その分析でイットリウムなど重希土類に分類される希少なレアアースが確認された。分析結果は近く公表される予定で、過去の地質調査結果を裏付ける成果となる。中国がレアアース輸出規制を続ける中、資源供給の多角化に向けた期待が高まり、事業化への動きが加速する見通しだ。内閣府は来年2月に実証試験を行い、採算性など経済性を評価する予定である。

資源を海外に大きく依存する日本にとって、今回の確認は単なる研究成果ではなく、経済安全保障を左右する重要な一歩だ。ただし、資源が見つかったことと安定供給が実現することは全く別の話であり、過度な期待だけが先行するのは危険である。重要なのは、発見を確実な産業競争力へ結び付ける仕組みづくりだ。まず、採掘・精製技術への継続的な研究開発投資を強化すること。
次に、環境影響を科学的に検証し、透明性の高いルールを整備すること。さらに、民間企業との連携を進め、採算性や供給網を早期に確立することが欠かせない。資源は「ある」だけでは国力にならない。技術、制度、実行力が揃って初めて本当の価値を生む。今回の成果を一時的な話題で終わらせず、日本の未来を支える現実の力へと変えていくことが求められる。

ネットからのコメント
1、素人考えながら、陸地で採取するよりは白紙的にコストがかかるのだろうと思います。ただ放射性物質があまり含まれていないらしく陸上で採取した際のその除去に必要な手間の部分が削減されるのならプラスまた他であまり採れない物質が含まれているとしたらそれもプラスあとはそこで勤務する人の人数や船の維持、器材資材のコストなどなどこみこみでどうかってところですよね。ちょっとでも安く上がることを期待したい。
2、世界第七位の領海面積を持っている。先祖代々守ってきた海が漁業以外に現代にもたらしてくれる。レアアースだけでなく、技術が進めばメタンハイドレートも石油に悩まされてきたこの国を救う。AIや宇宙船に多額の金を集めるのではなく、戦略的にこういう分野にも多額の資金を投資して欲しい。
3、「泥の中に存在する」ことと「事業として採算が取れる」ことの間には大きな壁がありますが、今回実際に回収した泥から成分が確認された意義は非常に大きいです。来年2月に予定されている経済性の評価と実証試験が大きな鍵を握りますが、民間企業単体にリスクを負わせるのではなく、国が長期的な国家戦略として予算と技術支援を惜しみなく注ぎ込むべきです。エアコン等からのリサイクル技術(都市鉱山)と、この南鳥島沖の海洋資源開発という両輪を回すことで、日本の資源自給率と産業競争力を飛躍的に高めてほしいです。
4、経済性は後からついてくるとして、国産レアアースを確保するという意味で政府は積極的に財政投資して欲しい。これは経済安全保障の問題です。
国家が初期投資を行って、行く行く民間の採掘会社に任せるという流れが良いと思います。また中国の妨害活動も考えられるため、日米共同事業として、運営してくことをお勧めします。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/cff90aee64ded456bb580c08b40d039f8a50dc79,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]