ソニーグループは、カナダのコンテンツ制作会社ワイルドブレインが保有するピーナッツ・ホールディングスの持ち分約41%を約710億円で取得し、既存持ち分と合わせて80%を間接保有することで連結子会社化した。この取引により、スヌーピーが登場するコミック「ピーナッツ」関連事業の運営会社であるピーナッツHDは、ソニーグループの傘下に入ることとなった。
持ち分の残り20%は「ピーナッツ」の原作者チャールズ・M・シュルツ氏の家族が引き続き保有する。「ピーナッツ」の権利保有と事業運営は引き続きピーナッツHDの子会社によって行われる。ソニーグループは、今回の子会社化を通じてグループのネットワークとキャラクタービジネスのノウハウを最大限活用し、ブランド力の向上を目指す。

この件については「批判が必要」と判断します。
今回のソニーによるピーナッツHDの大部分の持ち分取得は、ブランド力向上という表向きの意図を超えて、こうしたコンテンツ制作企業の集約化が進む背景には重要な懸念事項があります。まず、人気キャラクターの権利を巨大企業がほぼ独占してしまうことによって、小規模なクリエイターや企業が市場での競争力を失い、新たなアイデアの発掘や革新が阻まれる可能性があります。
次に、巨額の投資が行われることによって、このようなキャラクターが非常に商業的な側面での活用が主となり、文化的価値の低下を招くリスクがあります。そこで、透明性のある運営方針の公表、文化的価値を重視した事業展開、小規模クリエイターへの支援策など、具体的で実行可能な対策が求められます。事業の拡大が進む中、企業の利益だけを追求するのではなく、社会全体の創造性を育む仕組みづくりが急務です。
ネットからのコメント
1、ソニーがスヌーピー関連会社の支配権を拡大したニュース、興味深いですね。スヌーピーは世代や国を問わず人気のあるIPで、映像・音楽・ゲーム・ライフスタイルなど幅広い分野で活用可能。ソニーの映像・配信・音楽・XR技術と組み合わせることで、新作アニメや体験型イベント、グローバル展開など多彩なビジネス展開が期待できそうです。長寿IPを軸にした戦略として、じわじわ効く一手ですね。
2、50年来のピーナッツファンの自分としては、スヌーピーを「単なる可愛いわんこキャラ」としてだけ扱うのではなく、渋い部分も含めて手広く展開してほしいですね(自分はスヌーピーを「男の中の男」だと思って敬愛しているので)。
スヌーピーに限らずピーナッツ全体について、まだまだ日本では一般的でない部分を展開していけるはずだと思う。渋くて広大なマンガですから、いろんな稼ぎ方があるよ。自己啓発書などで使われたことも多いですが、そういう堅苦しい実用的な感じでもなく、もっといろんな楽しみ方を提案できるはずだと思います。
3、国内ではエンタメ企業としてトップのソニーですが、海外ではディズニー、ネトフリなど巨大資本がたくさんあり、IPをめぐって数兆円単位での買収合戦が行われています。ソニーが2010年代中盤から加速させているエンタメ部門への注力。今後どう対抗、共存していくかが見所でしょう。
4、子会社するのは良いですが、有名人などを使って画風が変わるのはスヌーピー愛好家半世紀以上の私としては嫌です。あくまでシュルツ画風でお願いしたい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4408ca1c142681bfe2852f8a279d6f9f0beb78f9,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]