このニュースは、日本の自民党と国民民主党が合意した年収の「壁」を178万円に引き上げる案についての報道です。2023年19日のこと、TBS系「ひるおび!」に出演した弁護士の八代英輝氏が、この合意案に対して「両者は納得しましたけど国民が納得するかはわからない」と述べました。この案は2027年までの時限措置で、年収665万円以上だと恩恵に大きな差が生じる仕様です。
国民民主党の玉木雄一郎代表は合意を歓迎しましたが、具体的な手取り額の増加は年収200万円で8万6000円、年収600万円で15万2000円にとどまり、期待されたほどの影響はないとの声もあります。経済評論家の加谷珪一氏も「この金額だと還元された感じはしない」と厳しい評価をしています。

今回の年収の壁引き上げ案は、その意図が一見するとわかりやすく、より多くの人々が恩恵を受けることを目指したものでありながら、実際には多くの国民にとってその影響は微々たるものです。この制度的な変更が、実際に求められている経済的な差を埋める手段となり得るかは大いに疑問が残ります。例えば、所得層ごとに手取り額の増える割合が不均衡で、一部の層にしか実質的な恩恵が及ばないことに問題があります。この合意に対する国民の納得を得るためにも、まずは既存の税制の見直しや社会保障の仕組みの再構築、中長期的視点での財政計画の策定が不可欠です。
これらの解決策を慎重に検討し、実行に移さない限り、国民の不満は払拭されず、結果的には政策への信用を失うことになるでしょう。私たちは、表面上の調整に留まらず、真に公平で効果的な制度改革を求めているのです。
ネットからのコメント
1、時代に反した金額(103万)だったものが、一先ず178万、所得制限665万まで動いたことは良かったと思う。けれど、中身は当初とは大きく異なるものなので今後も引き続き状況によってアップデートしていってもらいたい。合わせて、社会保険料の壁も動いてくれることを期待する。
2、まあ関所なんで、通過地点なんでしょう。手取りを増やすと言ってましたから、これで やった感満々の顔されても、話が違うじゃないか…となってしまいますよね。所得制限の壁を設けた時点で、手取りが逆転してしまうなどの矛盾が生じるゾーンも出来てしまいますし、いろいろと これからなんじゃないですかね。ただ、ガソリン暫定税率の廃止もそうですが、これだけのスピード感で出来る事を考えると、これまでの自公政権の時間は、本当に無駄だったと感じてしまいます。
3、玉木のコメント。「共に関所を超えることができました。高市総理の政治決断に感謝と敬意を表したい」って、党の支持率が伸び悩む中で、自分勝手に「我々の主張が通った。国民民主のお陰で国民の手取りが増えますよ」と自慢してるだけ。この程度の政策で国民が「手取りが増えた」と喜ぶと思ってるとしたら、随分と国民の生活実感を理解してないとしか言いようがない。
4、対象を年収200万円以下から年収665万円以下に拡大したのは良かったが、国民民主党案で、年収200万円では増える手取り額は8万6000円、年収600万円では15万2000円となっていたのが、ふたを開けたら半分以下に圧縮されていて思っていたよりってな感じなのは確かですね。この金額だと還元された感じはしない、と言われてしまってもやむを得ないでしょう。引き続き第2弾、第3弾と、協力しながら増やしていってもらいたいところです。社会保険の軽減政策にも期待します。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f82a62d1bd748eb0b25d8f52c8724392a5319c15,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]