単身者の増加が進む中、日本では結婚や家族を「人生の標準形」と見る価値観が依然として残っている。家族社会学者の山田昌弘氏は、若者の多くが40歳の理想像として結婚・子ども・持ち家を挙げる一方、未婚化や離婚増加で単身者が増えていると指摘。記事では、ソロ活は広がるものの、病気時の支援、休暇取得、社会保障など制度面の遅れが課題として挙げられた。また、結婚希望者132人中72人がパートナーを望むという調査結果も紹介され、単身でも幸福を築ける社会への転換が求められている。

結婚して家庭を持つことだけを「普通」とする社会の仕組みは、現代の人口構造や価値観の変化に追いついていない。単身者が増え続けているにもかかわらず、病気や介護、職場での配慮など、多くの制度はいまだ「家族がいる人」を前提に設計されている。これは単なる個人の生き方の問題ではなく、社会制度の欠陥である。
本質的な問題は、結婚しない人を認めると言いながら、実際には家族を持つ人だけが安心して暮らせる仕組みを温存していることだ。「おひとりさま」を流行語として消費するだけでは、多様性を尊重しているとは言えない。必要なのは、①単身者でも利用しやすい医療・介護支援制度の整備、②家族事情だけを優先しない公平な働き方改革、③血縁や婚姻に限定されない地域・社会的な支援ネットワークの構築である。
人は結婚して初めて一人前になるのではない。家族を持つ自由も、一人で生きる自由も同じ価値を持つ社会こそ成熟した社会だ。「普通」に合わせられる人だけを守る社会は、変化の時代には最も脆い。求められるのは結婚を推奨する社会ではなく、どんな人生でも尊厳を守れる社会である。
ネットからのコメント
1、何かあった時に家族じゃなく社会に支えてもらえる社会って理想ですよねけれどそのためにはそこに従事する十分な人口が必要なんですでも老後社会からの援助が一番必要になる単身者ってそこにほとんど寄与してない支払った税金とかは子育て世代の支援に充てられてはいるけどその税金は子育て世代も同じように払っています社会での支援どころかこのまま子供を産まない人が増えたら老後のためにどれだけお金を貯めようともそれを渡したらサービスを提供してくれる相手がいない時代が来るかもしれませんね
2、個人としてはどう生きようが自由であるべきだと思うが、社会の形として単身者をスタンダードな形にする必要はないと思う。そんなことすると社会自体が成り立たない。自分は単身者だが結婚や子育てに対するネガティブな意見は嫌というほど見てきた。一定の理解はあるもののじゃあ結婚した人や子育てしている人が不幸せなのかというと実際はそんなことないし、してよかったという意見も多い。どちらかというと結婚や子育てが肯定的に語られたほうが社会の便益が大きいと思うのでそちらをスタンダードに添えたほうが健全だし、単身者は少し生きづらいぐらいでちょうどいいと思う。
3、厚生労働省から身元保証人がいないことだけを理由に入院を拒否してはいけないという通知が全国の病院に出されています。断ると医師法違反になるためです。現場の受付では当たり前のように保証人を立ててくださいと言われるので諦めてしまいがちですがルール上は保証人がいなくても入院できます。もし病院で断られそうになったら厚労省の通知で保証人がいなくても対応してもらえると聞いていますと伝えると対応が変わることもあります。
いざという時の知識として覚えておいて損はないです。
4、結婚したくない訳じゃ無いですが、恋愛弱者なので1人のまま40手前になりました。確かにお一人様の活動や生活も昔よりは認められるようになったし、趣味の旅行も楽しめるので、結婚しなくても良いかと思うようになっていました。しかし、1人で歳を取っていくと、どうしても価値観が固定されていきます。趣味の旅行も、行き先が違うだけで同じことを繰り返しているだけになり、段々と楽しみが薄らいでいきました。独り身の平均寿命が短い理由を、段々と体感できるようになり、やはり人間は結婚して子供を産んで育てることが生物として設計されていることを理解しました。結婚相談所に登録し、伴侶となる方と出会えましたので、もうすぐ結婚します。子供が産まれるかは分かりませんが、少なくとも、独り身の時とは違う楽しみがあります。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6240cd1b7443305c91d855301b34c22374e1cff4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]