事件概要:
都内在住の田中健一さん(仮名・56歳)は、1年前に資産1億円を達成し、長年勤めた会社を早期退職。FIREを実現し、自由な生活を送っていたが、所有アパートの空室増加や修繕費の急増、株式市場の低迷により、不労所得は想定の半分以下に。資産は1年で4,000万円減少し、生活費を賄えなくなった。再就職を試みるも年齢の壁に阻まれ、最終的には元部下に「時給でもいい」と懇願するまでに追い込まれた。
コメント:
「資産1億円でFIRE」は、多くのサラリーマンが夢見る理想像だ。しかし、その裏側には、現実への冷徹な認識が決定的に欠けていた。不動産の空室リスクや修繕コスト、そして金融市場の不確実性は、経験者であれば誰もが知る「当然の前提」だ。それを“成功の証”と錯覚し、甘く見積もった時点で破綻は必然だった。
本質的な問題は、FIREを「逃げ道」とし、数字上のゴールだけで人生設計を終えた点にある。老後の生活設計は「想定外」を前提とし、シナリオの分散と継続的な労働選択を組み込むべきだ。FIRE達成後も収入を多層化し、不動産や株式に偏らない資産配分を行い、社会との関係を断たない働き方を模索する――最低限これら三点は欠かせない。
自由とは「何もしないこと」ではなく、「選べること」である。その価値を見誤った代償はあまりにも重く、痛烈な現実が私たちに示すのは、計画の綿密さではなく、慢心の恐ろしさに他ならない。
ネットからのコメント
1、私も55歳。ファイヤはホント憧れだが、こういうリスクがある以前に、退職した人が加速度的に『老ける』のを見てきた。逆に定年後も安月給従業員でもバイトでも働いている先輩はいつでもイキイキしている。表情が全く違う。いかに人と接していることが大事かって思う。『自由な生活』はそういう意味でも私は嫌だ。できるだけストレスが少ない会社選び、可能なら、ずっと働きたいって思っている。
2、作り話にも程がある。話を盛りすぎですね。これだけ株価が上がり続けてきたのに、どうやったら1億が6000万まで下がるのだろう?トルコリラとかに一点買いしていたのだろうか? 笑不動産収入が半分以下から更に下がるというのも?? 家賃10万が5万なら、普通は借り手はつくと思うけど。株価も不動産も上がり続けていますから、この10年ぐらいで資産形成した人はだいたい資産を増やしているでしょう。(慌てて売らなければ)でも、これからのマーケット次第では、リーマンショックのように、こういった事例が増えるかもしれませんね。
3、私は53歳でFIREしましたが、大して金は使いません。
ローンもないし、上の子は社会人になったので年間500万も使いません。もう高級外車も欲しくありませんし、海外旅行にも興味ありません。外食は頻繁に行くし、ゴルフも月2回は行きますが、それでも十分暮らせます。投資は2000万くらいを投資信託と個別株に入れていますが、全くの無欲です。
4、FIREした場合、生活水準は維持か下げるぐらいにしないとダメでは 夫婦で海外旅行に行ったりゴルフを何度もやっていれば貯蓄を食いつぶしていくのは当たり前
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3e7c74dece77c195534b76a063d54a5ae1ddcd39,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]