このニュースは、インドネシアでの修学旅行中に起きた日本の高校生による万引き事件や、広く行われているSNS上の「さらし」行為をめぐる議論を報じています。事件は、現地の店で万引きした高校生たちの行動が、防犯カメラ映像とともにSNSに拡散されたことから広がりを見せました。これに対し、現代社会における「SNSさらし」の是非、個人のプライバシーや法的リスク、さらし行為の抑止力としての役割など、多くの観点からの議論が交わされました。

専門家たちは、このような行為によって起こる問題やリスクについて警鐘を鳴らし、法的な規制の枠組みや新たな仕組みの必要性を提案しています。

この状況は、社会的な議論が必要であると考えられます。現状、SNSを用いた「さらし行為」は、瞬時に情報が拡散され、意図せずして他者を傷つける可能性をはらんでいます。高校生の万引き事件をはじめ、SNSでの拡散による個人攻撃が許されないのは当然のことです。法やルールの不在が生み出すこの問題には根本的な解決策が求められます。まず第一に、法的な枠組みの強化が必要です。個人のプライバシーを守るための法律や規制を整備し、顔や情報の拡散がどのような場合に違法となるのかを明確化することが求められます。次に、教育現場での倫理教育を強化し、若者たちにネットリテラシーを教育することで、情報を扱う際の責任感を育成することが重要です。

最後に、技術的な対策として、情報が拡散される前にプライバシー侵害を防ぐためのAI技術や警告システムの開発も検討すべきです。我々は、自由な情報共有と個人の権利尊重のバランスを見出すべきであり、そのためには具体的な改善策を講じる必要があります。

ネットからのコメント

1、繁華街だけでなく市街地や公園内などにも防犯カメラが増えれば、私刑も減るのではないでしょうか。安全は増えますし。個人のカメラは問題ありだと思います。今時加工できるし、個人のお気持ち一つでどうにでもできる状況、そして発信者不明なのであれば正義ではないと思う。「匿名」での「正直」って成立するんでしょうか。必要があれば証拠画像として警察や関係部署に提出するなどプロセスを踏んだ方がいい。基本的にはSNSさらしは問題点が多すぎます。拡散内容が現実と違った場合に誰がどうやってその責任を撮るのでしょうか。一度SNSで流せば回収は不能です。

2、いにしえの素朴な日本人のような、お天道さまが見ているよ、という倫理観が通用しない時代です。スマホ様に撮られるよ、は治安や社会規範のホワイト化に大きな功績はもたらしていると思います。何人たりともいつ何時撮影されてもいいように、日頃から自分が品行方正でいなくてはいけないという教育も大事だと思います。

3、正義か私刑か。という論の立て方がまず間違ってる気はするけどね。

犯罪をさらすのは、正義でもあり同時に私刑でもある、という認識が良いのでは。たとえ正義であっても私刑はダメ。犯罪を見つけたらネットにさらすんじゃなく警察に通報すればいい。そのためのシステムが整備されてほしいとは思うけれど。

4、犯罪捜査に協力する形で動画や写真を提供することがあってよいと思うが、社会正義を振りかざしてSNSにさらす行為は、名誉毀損に繋がる危険性もあり厳に慎むべきだと考える。最近はあちらこちらに動画撮影できるカメラが存在し、犯罪の摘発、逮捕に役立っていることは良いことだと思うが、行き過ぎた私刑は社会に混乱を引き起こす要因にもなりうるので絶対に止めてほしい。