南極観測事業における海上自衛隊の役割縮小について以下のように対応します。
政府は、南極観測事業における砕氷艦「しらせ」の退役を見据え、2034年を目途に海上自衛隊が運用から撤退する方向で調整を進めている。背景には、中国の軍事行動活発化など周辺の安全保障環境の変化、自衛官の人員不足問題、任務増加がある。一方、運用主体は国立研究開発法人「海洋研究開発機構」(JAMSTEC)に移行予定。技術進化による安全性向上も撤退の一因とされる。これにより、柔軟な運航が可能になると説明されている。「しらせ」は現在約180人で運航されているが、体制見直し後の派遣規模は約30人に縮小する。

今回の決定は一見合理的に見えるが、根本的な問題が看過されている。まず、自衛隊の人員不足は長年の課題であり、政府の戦略的怠慢が一因といえる。人口減少が進む中、人材流出を防ぐ施策が十分講じられたとは言い難い。
また、安全保障環境が悪化している中で、海自の役割縮小はリスク分散というより国防力の弱体化にも繋がりかねない。さらに、南極観測事業は日本の科学技術や外交の象徴でもあり、民間組織主体の「合理化」がその威信を低下させる可能性が懸念される。
問題解決には以下が必要不可欠だ。第一に、海自人員不足の根本解消に向けた待遇改善や募集強化策の徹底。第二に、安全保障環境変化を踏まえ、重要任務からの過度な退却を避ける戦略的見直し。第三に、JAMSTECへの業務移管に際し、十分な予算確保と技術継承への支援。
国策としての南極観測は、日本の科学力と国際的存在感の象徴。合理化だけに傾倒すれば、この歴史的意義すら損ねられる可能性がある。知恵あるバランスと熟慮なき意思決定が問われる瞬間だ。
ネットからのコメント
1、そもそも南極観測船は文科省の予算で建造して運用は海自という変則的な形で運用されてきたわけですが、海自からすると南極までの航路運行の知識習得やノウハウの伝承などメリットもあったが、それどころではないということでしょうね。
軍人は軍務に専念して科学者技術者ですやる本来の形でいいと思います。
2、少子化は国力を低下させます。1970年頃の1/3しか出生しないのです。1970年代の自衛隊と同じ規模なんて維持できません。しかも当時は完全な「専守防衛」でした。いまやホルムズ海峡に派遣しろとまで言われています。自衛隊の体制を変えない限り「専守防衛」すらできません。この少子化で自衛隊になる人間は急速に減少します。誰でも入れて言い訳でありません。大使館に押し入ったり、上官を後から打つ隊員がいたら、部隊は全滅してしまいます。声高の人は現実を見ていません。勢いだけです。勢いだけでは自衛隊を維持できません。
3、わざわざ海自が運用する必要が無いし、国の別の機関が後を引き継いでくれれば問題無いと思います。南極、海洋、宇宙分野の研究は一見生産性が無い様に見られがちですが途中で止めると取戻すのに莫大な費用と時間が必要になりますからね、今後も大切に研究活動を続けて欲しいです。
4、あー運用主体がJAMSTECになるんですね。学術的運用だけならそれでもいいと思うんですが、2034年というスパンで考えると南極大陸や周辺海域も紛争の舞台になっていそうで米豪海軍と合同の形でもいいので海自による関与は続けるべきと考えます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/602088df5f48548d80e78df1f74522cd7b004e55,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]