愛知県豊橋市が三河湾岸で進める新野球場建設計画を巡り、反対する市民らは2026年7月11日、住民訴訟の原告団結成会議を開催した。原告団は少なくとも約200人規模となる見通しで、7月17日に名古屋地裁へ提訴する予定。市民側は、計画地が津波災害警戒区域で液状化リスクもあるとして安全性を問題視し、今年度予算に計上された造成費など関連事業費7億円余りの執行差し止めを求める。4月の住民監査請求は棄却され、今回の訴訟に発展した。

海沿いの公共施設建設で法廷闘争に発展するのは全国初とみられ、2011年の東日本大震災以降の防災意識や公共施設の立地基準を問う重要な争いになっている。
東日本大震災の教訓を忘れたかのように、津波や液状化リスクが指摘される地域へ大規模公共施設を建設する計画が進むことには、大きな疑問が残る。防潮堤整備が進んだとしても、自然災害は想定を超えて発生する。
過去の被害から学ぶべき行政が「対策したから大丈夫」という楽観論に頼れば、住民の命を守るという公共事業の原則が揺らぐ。
問題の本質は、施設の必要性や経済効果だけを優先し、安全性や住民意見を十分に反映しているのかという点にある。巨額の税金を投入する事業だからこそ、行政には透明な説明責任が求められる。
今後は、①第三者による独立した災害リスク評価の実施、②住民参加型の公開議論の徹底、③危険性が高い場合の計画見直しや代替地検討を進めるべきだ。
スポーツ施設は人を楽しませるためにある。しかし、その建設によって人命への不安を生むなら本末転倒である。便利さや経済効果より、災害時にも守れる命を優先する行政こそ、本当に信頼される公共の姿だ。
ネットからのコメント
1、中学生高校生が部活等の遠征の際、駅から徒歩圏内の立地ですと親の送迎は不要ですが、公共交通が不便な立地ですと親が送迎しなければなりません。また維持管理費を考慮しますと、野外コンサートなど野球以外のイベントにも利用してもらえることが望ましいです。そのためには広域からのアクセスが重要で、この立地は不便です。
もし建設するのであれば、マイナー路線マイナー駅でよいですから、駅から徒歩圏内の立地が望ましいです。
2、野球場といってもいわゆる競技場ではなく草野球や少年野球をするグラウンドが3面。嵩上げなど津波や液状化対策をして建設される計画です。建設予定地は現在何も無い訳ではなく隣接地には豊橋市総合体育館(三遠ネオフェニックスの現本拠地)やアクアアリーナ(競技用プールやスケートリンク)やサッカーグラウンド、遊具のある大きな公園、民間施設ですがホテルやレジャープール、屋内外のテニスコートがあります。立地はたしかに海沿いですが三河湾の内海の一番奥ですのでもし南海トラフ巨大地震級の大津波が来たとしても避難に一定の時間はありますし前述のホテルもあるので垂直避難は可能。ただ江戸時代に新田として開発され埋立された土地なので液状化の心配はあります。まあ市民としては野球グラウンドの新設よりは岩田の豊橋市民球場や市内各地にある野球グラウンドの改修をしてほしいですが。
3、津波や液状化のリスクを理由に提訴までして建設に反対する住民側ですが、そもそも「野球場に住むわけでもあるまいし」と呆れてしまいます。
市監査委員が指摘する通り、避難計画などの安全対策は外部意見を交えて合理的に進められているのが実態です。結局のところ、海沿いの危険性を持ち出しているのは単なる大義名分で、本音は別の私的な理由で新球場自体を反対したいだけなのではないでしょうか。震災の記憶を盾に取り、行政の足を引っ張ってまで大きな運動に仕立て上げようとするやり方には、強い違和感を禁じ得ません。
4、そもそも世の中には野球やサッカーなんて興味無いと言う人も相当数いる、ということをもっと皆理解してほしいね。少子化の今、将来的な人口動態もわかってしまっていて、スタジアムだけを目の敵にしたいわけじゃないけど地域の負債になる日が確実にやってくる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bb5f1e0f6ea4a4d7de7fc8a49a1260f9926b5638,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]