アジア安全保障会議は29日から31日の3日間にわたりシンガポールで開催され、40カ国以上の国防トップが参加しました。この会議では米国の発言が控えめであった一方、日中間の溝が目立つ結果となりました。米ヘグセス国防長官は中国の軍備増強をけん制し、防衛費増額を求めましたが、台湾問題については踏み込んだ発言を控えました。中国は董軍国防相が連続欠席する中、日本を名指しして歴史認識を批判。これに小泉防衛大臣が真っ向から反論し、日中関係改善の兆しは見えないまま閉会しました。

米中関係におけるトーンダウンの背景に首脳会議の成果が指摘される一方、中国の代表団が日本批判を展開するなど地域安全保障の緊張が続き、アジア太平洋地域の不確定要素は依然残る状況です。
グローバルな安全保障の課題はいまや国家間だけでなく、地域全体の平和を脅かす深刻な問題として現れています。
この会議の結果は、日中間の相互不信が一層明確になったことと、米中の力学が再び複雑化する方向に向かっている現状を反映しています。
まず、中国による歴史問題の利用は、安全保障の課題を外交の道具とする誤った戦術です。それは過去の傷を呼び起こすだけでなく、平和的解決の道を妨げます。日本が歴史問題について誠実に対応してきた例を受け、中国のこうしたプロパガンダ的行為は、国際社会における信頼性を損ねる恐れがあります。
さらに、現在の米国の対応は、台湾問題への明確な姿勢を示せていないことから地域の同盟国に不安を与える可能性があります。地域安全保障を維持するためには、一貫性のある態度が求められます。たとえば、台湾問題の旗印を立て直し、明確な防衛政策と外交努力を強化するべきです。また、アジア太平洋全体での防衛協力体制を拡大し、中国の軍事的影響力を均衡化させることが重要でしょう。
問題は、主張が強ければ解決されるものではなく、他国を批判するだけでは安全保障の未来は築けないという点です。真に長期的な平和を目指すのであれば、直接対話や信頼構築の努力が必要不可欠です。
平和とは社会正義と進歩の中で実現されるものであり、それを阻む行動は国際秩序の崩壊に繋がります。
ネットからのコメント
1、今回の会議で印象的だったのは、米中関係よりもむしろ日中関係の冷え込みが際立って見えたことだ。中国側は日本を「新型軍国主義」と批判したが、周辺国が警戒しているのは日本よりも、中国の急速な軍拡や海洋進出の方ではないだろうか。戦後80年以上、日本は専守防衛を維持し、他国への侵略戦争も行っていない。一方で、中国は東シナ海や南シナ海、台湾周辺で軍事的圧力を強め続けている。そうした状況で日本だけを批判しても、国際社会の共感は得にくいと思う。日中関係は経済面でも安全保障面でも極めて重要だが、まず必要なのは相手を非難することではなく、現実を直視した冷静な対話ではないだろうか。歴史問題を外交カードとして使い続ける限り、本当の関係改善は難しいように感じる。
2、日中は政治体制も全く違う国であるのと、我が国が戦後一貫して対話を重視する外交を行ってきたのに比べて中国は朝鮮戦争やロシアとのタマンスキー島事件や中越紛争、中印紛争、スプラトリー諸島における実力行使など、我が国に対して軍国主義など言える立場ではない。
我が国は彼の国のような横暴な国の言うことなど無視して隣接する友好国との関係を強化して安全保障体制をガンガン強化してほしい。
3、中国の姿勢が日本と友好的だと、今まで一度も感じたことがないのですが、私の認識は間違っているのでしょうか?常に敵視し、領海周辺でやたらとハラスメント繰り返す国であることは周知の事実ではないでしょうか?それに対して物言いができなかった今までの政府に比べてかなり頑張っていると思うのですが、そうではないのでしょうか?国益がという方がいると思いますが、土下座し続けることがいいことなのですか?いうべきことはしっかりと言って、お互いの国益最大限に引き出し合うことが本来の姿であると思います。冷え込んでいると言いますが、日本にいらっしゃる中国人も多いですし、日本企業と業務提携する企業もいっぱいいます。政府に脅されて辞めているということ自体がおかしいのではないでしょうか?正常に戻すためにも、これからも毅然とした態度で臨むべきと考えます。
4、中国が過去最大規模の軍拡を進め、南シナ海や東シナ海で威圧的行動を強めながら、日本を「新軍国主義」と批判するのは自己矛盾に満ちた政治宣伝に過ぎない。
こうした一方的な情報戦に対抗し、日本は事実に基づく発信を強化するとともに、日米同盟を安全保障の基軸として抑止力を維持することが重要だ。自由で開かれた国際秩序を守り、国益と地域の安定を確保するためにも、同盟国との連携を一層深め対峙すべきだ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bd76254852be784021581fbfed29e0366195b2a8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]