2017年3月、栃木県那須町のスキー場近くで行われた登山訓練中、高校生ら8人が雪崩に巻き込まれ死亡する痛ましい事故が発生しました。引率していた県立大田原高校の教諭3人が業務上過失致死傷の容疑で起訴され、1審では全員に禁錮2年の実刑判決が下されました。しかし、東京高裁では先月、2人に禁錮2年・執行猶予5年の有罪判決を、もう1人には改めて禁錮2年の実刑判決を言い渡しました。これを不服として、教諭側が本日、最高裁に上告しました。この事故は雪崩発生のリスクが高い状況下での無計画な登山訓練が問われ、安全管理の不備に対する責任が厳しく追及されています。

この事故の背景には、自然災害への認識の甘さと、教育現場における危機管理の欠如が明らかに存在します。猛吹雪予報の中での過酷な登山訓練は、生徒たちの安全よりも課題遂行を優先してしまった顕著な事例です。
なぜ、警報を受けた段階で中止を提案できなかったのでしょうか。組織的なリスクアセスメントが不十分である教育現場の課題が浮き彫りになっています。
解決策の一つ目は、教育現場における危険管理の専門職を配置し、活動の安全性を徹底的に見直すことです。二つ目は、気象情報などに基づいたリアルタイムの危険判断を行えるシステムやガイドラインの必須化。そして、三つ目は、教育者が安全意識を高めるための訓練や研修制度の強化です。これにより、同様の事故を未然に防ぐ環境づくりが可能になります。
自然の驚異は、時として尊い生命を奪う力を秘めています。しかし、それを防ぐ手段や知識も私たちには備わっているはずです。「教育」とは、単に学ぶ場を提供するだけではなく、安全こそが最優先される環境で機能すべきということを忘れてはなりません。この事故が二度と繰り返されることのない社会への第一歩を踏み出す契機とするべきです。
ネットからのコメント
1、部活動の実施を学校は拒否するようになるでしょうね。専門的な知識を習得する機会もなく、コーチングなどの知識もないのに部活動で発生した責任を負わなければならない教師。
更に時間外手当も支給されない。外部委託しかないでしょう。外部委託先が無いならば中止にすべきでしょうね。
2、登山訓練中に発生した雪崩に巻き込まれた不幸な事故。登山訓練というのだから山岳部などのクラブ活動の一環だったと思う。自分も高校生の時に山岳部に所属していたので、冬の穂高にも行った。雪崩だけでなく滑落や急な悪天候によるビバークも可能性としてレクチャーされていた。当然危険が伴うので、あくまでも保護者の承諾なしには参加できない。しかしながら、この時の経験がその後の安全確保にとても役立っている。引率した教員だって、登山時期や気象条件などを考慮の上実施しているはず。リスクを減らせてもゼロにはできない。亡くなった学生のご家族の気持ちはよくわかるが、このような事故が起こるたびに、引率者がつるし上げられるのであれば、このような行事がどんどんなくなっていく。山だけでなく海や川だって危険はある。止めてしまえば危険自体はなくなるが、危険回避を身に着ける機会がなくなるのも事実。
3、裁判と事故の内容を見ると、確かに当時の教員に過失はあり、ある程度の罰則は必要だと思う。
しかし、実刑判決は重すぎるのではないか。そして以前から言われているように、学内での行事・部活動等、教員の負担が多すぎる。それに加えて、モンスターペアレントやライングループのトラブルも教員が仲介しなければならない等、教員になるデメリットがあまりにも多い。子供の数は減っているのに、教員志望の大学生が減っている現状がそれを物語っている。このままでは質の低い教員が増え、日本の教育そのものが崩壊する可能性もあるだろう。
4、普遍的な部活動の議論と絡めた見当違いのコメントが目立ちますが、高い報酬をもらっているわけではなくボランティア的な側面がある以上、その責任についても緩和されるべきであることは国民世論も検察側も裁判所側も十分汲み取っています。その上で、有罪になった教員側は、子供の命でギャンブルをしたと言われても仕方がない(有罪判決もやむを得ない)くらい、ずさんで無謀な判断をしています。これについては表面的な記事を読んだだけでは世間一般には伝わりにくいと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/feb5ae7c60b53ae2c9bbf5cd8e4372e02a7a1b2d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]