フランスのエマニュエル・マクロン大統領は24日、ギリシャ・アテネでの訪問中、米中露の指導者を欧州と対立している存在として同列視し、欧州の影響力強化と軍事的自律の必要性を訴えた。背景には、ドナルド・トランプ米大統領がNATO第5条(集団的自衛権)の履行に疑念を示し、欧州への不信感を強めたことがある。また、米国はイラン軍事作戦に協力しない欧州諸国への制裁案を検討しており、これがNATO内に新たな緊張を生んでいる。マクロン氏は「欧州が目覚める時だ」と警鐘を鳴らした。

欧州が直面する安全保障の揺らぎと世界的指導力の後退は、決して軽視できない問題です。マクロン大統領が提起した欧州の軍事的自立に向けた声は、正当であり、緊急性を伴っています。しかし、これを実現するには以下のような課題の是正が不可欠です。
まず、NATO内の信頼関係再構築が急務です。
米国だけでなく、欧州各国間でも現状の役割に関する議論を深める必要があります。第5条の疑義をなくし、具体的なコミットメントを再確認すべきです。次に、軍事費増額などの実効的な行動を伴わないと、単なる「口先の改革」に終わる危険があります。最後に、外交の強化――米中露という巨大勢力に対し結束を崩さない立場を明確にするための地道な対話も必須です。
「依存からの脱却」は甘美な響きですが、それを支える本質的行動がなければ現状を変える力にはなりません。欧州が安易に内輪の意見対立に甘んじるならば、世界の地政学的構図を主導する機会を永遠に失うでしょう。今こそ「目を覚ます時」です。
ネットからのコメント
1、アメリカが「信頼に足る国か」という問いは、今の国際情勢を見れば多くの日本人が抱く極めて真っ当な疑念だと思います。マクロン氏がトランプ・プーチン・習の三氏を同列に論じたことは、欧州がすでにアメリカを「100%頼れる後ろ盾」とは見なしていない証左です。しかし日本はNATOと違い、アジアで孤立した防衛を強いられるリスクがあります。
米軍への依存度が高すぎる現状を維持したままもしアメリカが内向きになったらどうなるか。日米同盟を維持しつつもアメリカの顔色を伺うばかりではなく、日本独自の戦略的自律性をどう確保するか今こそ真剣な国民的議論が必要ではないでしょうか。
2、国連の安全保障理事国のロシア、中国、アメリカは安全というのは名ばかりで危険な国である。残るフランス、イギリスには世界の平和を守るという姿勢を崩さないでほしい。当然ながら日本には、フランス、イギリスとの関係をさらに強化してもらいたい。
3、トランプ氏にとってのNATOはビジネスなんでしょうね。金を出さないなら守らない、言うことを聞かないなら制裁。そんな不安定な同盟に頼らざるを得ない欧州の焦りが伝わってきます。これを機に、軍事も経済も米国一辺倒から脱却しようとする動きはさらに加速しそうです。
4、アメリカ国民の意識にかかっている。トランプが大統領をやると世界にどれだけ混乱を招くか、また自国の利益にもそれほど好影響を与えないことは明白なはず。アメリカはトランプ以外の人が大統領をやったらまだましになると思う。
ただそれまでの時間があまりに長いから中間選挙とかからアメリカ国民の良識を信じたい。このままでは世界が大きく分断されてまた大戦の火種になりかねない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b8ed1458738909525f237c5d89a53fe3150c14fd,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]